平成を「敗北の時代」という負け犬経営者の真意とは?

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ある経営者が業界の懇親会で「平成は敗北の時代であった」と言って物議を醸しています。

この話を聞いたとき、最初は

「負け犬根性の経営者が格好つけているだけか」

と思ったものです。私がどうしてこのように感じたのかかうと共に、敗北発言の本当の意味はどこにあったのか考えてみましょう。

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他人事を語ってるように思えた

確かにバブル崩壊以降の日本経済は停滞しました。海外では好景気になっても日本では停滞した時代が続きました。日本式の経営はダメなんだと、多くの経営者が欧米式の経営を取り入れました。成果主義制度の採用、年功序列の廃止などなど。それはそれで良かった面もあります。でもそれで日本経済が良くなったかというとそうではない。むしろ低迷の時代は長引きました。

今では韓国・台湾・中国の企業にも追い抜かれ、日本企業はすっかり存在感がなくなりました。そんな状態では「敗北した」と思うのも無理はありません。確かにその認識は正しいと思います。

でも敗北したのは「日本企業」であり「日本の経営者」です。

平成という時代が敗北を意味するわけではありません。日本全体で見れば好調な分野、世界でも存在感を持っている分野もあるでしょう。

日本企業が外国企業に敗北したからといって「日本そのものがもうだめなんだ」と敗北感に打ちひしがれる必要はありません。

それをあえて「平成は敗北の時代だった」と主張して「俺はわかってるんだぜ」みたいな格好つけていい気になってるだけかと思ったんですね。自分は頭がいいと思ってる人って、自分だけ理解したつもりで人を見下してる人がいます。「斜に構えるのがかっこういい」みたいな反抗期の中学生みたいな精神を引きずてってる大人もいます。

だから、そんな他人事みたいに評論家面している経営者が業界のトップにいるから「日本企業はダメなんだよ」と思ったのものです。

平成は敗北の時代だった発言の真意とは?

その後、「平成は敗北の時代だった」発言をした経済同友会前代表幹事小林喜光氏が発言の真意について語ってる記事を新聞で読みました。さすがにそれなりの考えがあっての発言だったようです。そりゃそうです。仮にも財界を代表する人物なんですから。

「日本企業に限れば」現実は確かに負けている

現在。企業の時価総額ランキングや様々なデータを見ても世界企業のトップクラスに日本企業は入っていません。トヨタですら時価総額ランキングで40位。バブル真っ只中の平成元年には上位10社中7社が日本企業でした。たしかにこうしたランキングなどのデータを見れば日本企業の衰退は明らかです。

でもバブル期の基本企業の業績は、企業の実力ではありません。異常なマネーゲームの中で産まれた水増しされた企業の価値に過ぎません。そのころと比較するのはあまりにも短絡的です。

でも日本企業が衰退しているんは間違いありません。電気など製造関係のメーカーを見ればよくわかります。家電やスマホのメーカーを見ると悲しくなるくらい日本企業の製品がない。落ちぶれたものです。

だから若い人たちの意識では「日本製が優れている」という考えはあまりないようです。見た目やスペック(性能)がそこそこ良くて安ければ何でもいい。中国製や韓国製でも違和感ない。むしろ好き。という人が増えています。

彼らの目に飛び込む商品に優れた日本製品は存在しません。日本企業が良かった時代は既に「古臭い昔話」になってしまってるのです。

それは日本の企業経営者が自ら招いた日本経済の没落を象徴しています。それが日本企業の現実です。

かといってIT系で世界をリードしている日本企業があるかというとそうではありません。日本にもIT企業はたくさんありますが、グーグル・アマゾン・フェイズブック・アップル社のような大企業はありません。楽天は頑張ってるかなとは思いますが、アマゾンやアリババといった外国企業とは比べものになりません。フェイズブック、ツイッター、インスタグラム、LINEのような独創的なサービスも作れない。日本のIT企業がやってるのは既存のサービスを利用して手数料をとるサービスばかり。海外のIT企業に比べるとあまりにもセコい。

独創的な発想とフロンティア精神が必要なIT分野では日本人経営者は成功できないようです。

経済成長では日本よりも遅れた韓国や中国に対して、IT分野では日本は劣っている有様です。

日本企業が外国企業との競争で敗北しているのは間違いありません。

なぜそうなったのか?これからどうするのかを考える

日本企業は外国企業との競争に負けた。後進国にも負けた。その現実ははっきりと経営者に認識してもらわなければいけません。

そして、ここからが大事です。

なぜ日本企業は敗北したのかこれからどうしたらいいのかを考えなくてはいけません。

ここでいう「どうしたらいいのか」は外国企業の傘下に入って生き延びることではありません。もちろん提携や協力、必要なものは他社から調達するのは大いにやればいい。でも経営まで預けてしまっては敗北と同じです。そうならないための方法です。

そのためには過去の成功体験にこだわっていてはダメです。
凝り固まった古い考えを破って新しい発想で物やサービスを作ったりしなければいけません。
事なかれ主義や、楽な経営に浸って小銭を集める商売ばかりではダメです。

小林喜光氏の語った「平成は敗北の時代だった」発言の真意はそこにあると思いました。

問題は世の中の経営者がその意味を理解できたかどうかです。

時代や環境のせいにせず、自らに原因を求めて、良くない習慣や考えは壊していく。そんな経営者が日本にも生まれれば令和の日本経済も良くなるはずです。

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