安くてお手軽にお部屋の湿度をあげられると人気のペットボトル加湿器。
でも、ペットボトルが変形したという意見をよく聞きます。
何でペットボトルが変形するの?
もしかして加湿気が不良品?
ちがいます。
ペットボトルの変形はペットボトルの使い方が間違っているせいなんです。
じゃあ、どんなペットボトルを使えばいいんでしょう?
ペットボトルの正しい選び方を紹介しましょう。
なんでペットボトルが変形するの?
なんでペットボトルが変形するのかというと。
加湿器の構造に原因があります。
蒸気の出る位置の近くにペットボトルがあるからなんですね。
「じゃあ、欠陥品じゃないの!」
たしかに。
もっとコストをかければ蒸気の当たらない位置にペットボトルを置くことはできます。
でも、ペットボトル加湿器のメリットはなんでしょうか?
ズバリ。値段が安いことですね。
本体を安くするためにはコンパクトにしないだめです。すると蒸気の出口がペットボトルに近くなるんですね。どのメーカーの製品もだいたいこんな配置になってます。
でも、ちゃんとペットボトルを選べば問題なく使えるんです。
「とりあえず、その辺にあったペットボトルですましちゃおう」
と横着するとトラブルの元になります。
変形しないペットボトルの選び方
ペットボトルにはいろいろな種類があります。見た目は同じですが特徴があるんですね。
中にはペットボトル加湿器に使ってはいけないものもあります。
ペットボトルの「PET」というのはプラスチックの名前です。プラスチックというからには熱には弱いです。
加湿器の蒸気の出るところは耐熱プラスチックでできてます。でも、ペットボトルはそれほど熱に強くありません。
つまり、熱に強いペットボトルを使うのが理想です。
では、ペットボトル加湿器に使えるペットボトルをランク形式で発表します。
1位・高温度帯用ペットボトル
熱いお茶とかを入れて売ってるやつです。メーカーで中身を入れるときは83~91℃の熱いお茶を入れてます。だから一時的になら90℃の熱に耐えられるように作られてます。製造後もホットウォーマー等で加熱して使うようになっているので熱に強いです。
耐熱ペットボトルの見分け方。
ペットボトルの口が白くなっています。
キャップがオレンジ色になっています。
熱いお茶はキャップがオレンジ色になってます。これは飲料メーカーのデザインじゃなくて、加熱できるものはオレンジ色にするという決まりがあるんです。
耐熱ペットボトルは特別な作り方をしているのでペットボトルの口(キャップをねじ込む部分)が白くなっています。キャップが取れてしまったものでも口の色が白くなっていれば耐熱性のペットボトルというのが分かります。
一番いいのはこの耐熱用ペットボトルを使うことですが。
コンビにで売ってるお茶は280mlと少ないですね。最近は500mlのお茶やソフトドリンクも出ているので、熱いドリンクを買ったらペットボトルはとっておいたほうがいいですね。
2位・耐熱用ペットボトル
ドリンクメーカーで製造するときは、加熱殺菌して飲み物をつめることがあるので83度の温度に耐えられるようになってます。耐熱性は一時的なものなのでずっと80℃以上で置いておくと変形します。
耐熱ペットボトルの見分け方。
ペットボトルの口が白くなっています。
キャップの色は決まっていません。
口が白いものがそうです。
キャップの色は決まっていません。
サイズのバリエーションが多く、お茶、ソフトドリンクなどによく使われます。
オレンジのキャップのものほど耐熱性は高くありませんが、ペットボトル加湿器で使うには十分な強さがあります。加湿器メーカーで想定しているペットボトルはこのタイプだと思われます。
3位.耐圧用ペットボトル
炭酸飲料が入っているぺットボトルです。炭酸飲料はペットボトル内側が2気圧以上の高圧になってます。その圧力に耐えられるように丈夫にできてるんですね。
全体的に丸くて分厚くなっています。
耐圧ペットボトルの見分け方
口が透明です。
丸い形をしています。
耐圧と耐熱では求められる性能が違うので本当の使い方ではありません。
でも、耐圧用ペットボトルは分厚くできているので意外と変形に強いです。繰り返し利用すると変形することはあるかもしれませんが、耐熱用ペットボトルの代用として使えます。
逆に使ってはいけないペットボトルはこれです。
ミネラルウォーター用ペットボトル。
最近は、いろいろな水が売られています。
ロハスみたいに少し味のついた水もありますね。
加熱しないで使うジュースやソフトドリンクにも使われてます。
ロハスのペットボトルみたいに手で潰せるペットボトルは、弱くて使えません。
そこまで弱くなくても、ミネラルウォーターや冷やして飲むソフトドリンクの容器に使われてるものはだめです。ペットボトルの材質が薄くて強く握るとつぶれてしまいます。
変形しやすいペットボトルの見分け方。
ペットボトルの口が透明になっています。
強く握ると凹みます。
ボトル側面が凸凹のデザインになってます。
ペットボトルの再利用の注意点
ペットボトルは飲み物を入れる以外に再利用するのを前提に設計はされていません。中身を飲んだあとはゴミなのです。
だからちょっとでも傷ついたり、汚れたり、変形してたら捨てて、常にきれいなものを使うようにしましょう。
ペットボトル加湿器が作られたころにはなかった薄型ペットボトルが普及してトラブルは増えてるようです。
今後ますますペットボトルは軽量化されて薄くなっていくので、ペットボトル選びは慎重にしたほうがいいですね。
メーカーが作ったんだから大丈夫と過信しないほうがいいです。
知恵をつけて賢く使いこなしましょう。
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