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現代の企業に朝礼は必要なんですか?

後姿

後姿

 

会社員時代にけっこう苦痛だったのが”朝礼”。

朝礼を毎日する企業って今でもかなりあるんですよ。

何でもネットで済ませちゃう世代から見たら理解できない光景だと思いますが。20年以上会社勤めやった者からみてもやっぱり変に思います。

僕がいくつかの企業で体験したものや、知人から聞いたものをもとに。朝礼の意義と必要性について考えてみました。

 

 

朝礼にはだいたいこの様なパターンがあります。

・企業理念・社訓を読み上げる
・全員で挨拶
・連絡事項
・スピーチ(個人の話も含む)
・社長・役員の挨拶
・テープを聞かされる
・標語
・歌う(社歌)
・失敗例を全員の前で紹介

全てが無意味だとは思いませんが。
現代の企業でやる必要はどうなんでしょうか。

 

 

目次

企業が朝礼をやる意味

 

× 企業理念・社訓を読み上げる

企業理念って入社したときに教えてますよね。社員教育でやればすむ話です。社訓だけなら短い時間ですむのでいいのですが、何行もあるやつを毎日読まされるのは苦痛です。

 

ISO9000や14000を登録してる企業は多いと思います。それらのISOには審査があります。ISOの審査官が来て「あなたの企業の企業理念は?」って聞かれるなら暗記しなきゃダメですよ。

ISOの審査官は品質に関する理念は質問しますが、普通は企業理念は聞きません。でも念のため覚えておいたほうがいいこともあります。監査のある日は前もってわかりますから、事前に頑張って覚えた方がいいかもしれません。

ISO?監査?何を言ってるのか分からない人は分からないままでいいです。無理に覚える必要はありません。

でも経営者自体が社訓を実践してない会社が多いですよね。社員一人ひとりが覚えてないことより、そっちの問題の方が大きいように思います。

 

△ 社長・役員の挨拶

 

偉い人の話はたまにやるので丁度いいと思います。月一くらいでいいんじゃないでしょうか。その方が緊張感や特別感が出ます。毎日やるとありがたみがないですし、だれて来ます。

 

△ 全員で挨拶

 

昔の商家の名残ですよね。確かに接客業ならやったほうがいいかもしれないですね。朝から大きな声を出す練習は必要だと思います。でも、大声で怒鳴るんじゃなくて、聞き取りやすい大きさの声で話すということですよ。

医学的には、朝から声を出すことは健康にはいいそうです。やるなら大きな声でやりましょう。企業でそこまで考えてやってる所はないと思いますが。

 

× スピーチ

 

多くの職場ではスピーチは無駄な時間だと思います。

営業職の職場では「時間内に要領よく話せる訓練」として1分間スピーチをしているところはあります。それなら、やる意味は分かります。訓練としては意義があると思います。

時間を切ってないのは最悪です。ただの無駄話を何分も聞かされるのは苦痛でしかない。要領よくまとめてないから何が言いたいのかわからない。
しかも年寄りは話が長い。やるだけ無駄です。延々と家庭の出来事を聞かされて「それで何?」「オチはどこ?」「井戸端会議じゃないんだよ」って突っ込みたくなりました。

途中入社した会社で時間制限なしのスピーチやってました。何で誰も文句言わないのか不思議でした。本当に苦痛でしたね。

 

△ 連絡事項

メールでやればいいじゃん。という意見もあります。

メールやSNSをいちいちチェックしないと村八部にされる世界で生きてると信じられないと思いますが。業種によってはメールがあてにならないこともあります。

製造業ではメールは仕事のツールとしてはあてにならないです。絶対見てない人がいます。メールを過信しないことです。個人一人ひとりにパソコンやメールアドレスのない中小企業や工場では、いまだに業務連絡は口頭が中心になります。

全社的、拠点ごとの連絡事項なら週に一度くらいにまとめて重要なものだけ伝えればいいと思います。

細かな仕事上の連絡は全体でやる必要はない。グループごとの打ち合わせは毎日するからです。仕事の打ち合わせと朝礼は分けたほうが効率的だと思います。

 

× 音声データを聴く

昔はテープ、今はCD、DVD。MPEGでも音が出るものならこれに該当します。

要するにPHPとかが出してる。誰かの生き様や、教訓を吹き込んだ音声を聞かされるんです。そういうのは研修のときにやればいいと思います。
朝礼でやるのは時間の無駄にしか思えません。

朝から寝てしまいそうになりました。

 

× 歌う

 

僕は体験してません。知人から聞いた話ではあるようです。
社員の仲間意識を高めるとか、帰属意識を高めるためなんでしょうね。テレビのニュースで見た話では、最近は中小企業で社歌を作ってるところがあるようです。

個人的には社歌を歌うこと自体ちょっとあやしい雰囲気があると思います。

もちろん社歌にも意義はあります。式典とか特別な機会に歌うのはいいのかもしれません。

でも朝礼で歌うのはやり過ぎのような気がします。社歌で雰囲気作りとか、仲間意識を高めるとか、一致団結とかいう前に。社内の意思疎通の悪さ、労働環境の見直しなど、根本的な改善をするほうが先だと思います。

社歌を歌って解決ではごまかされている気がします。一種の洗脳ですよね。いまどき朝礼で歌う企業はブラック入ってるんじゃないかと思ってしまいます。

○ 標語

 

いわゆる安全標語です。
オフィス系ではあまりないと思います。製造業では多いです。安全活動の一環としてはいいのかもしれません。工場なら体操の後に安全標語。これで十分。できれば標語は社員が考えたものを使うと社員の関心が高まります。

× 失敗例を全員の前で紹介

 

失敗を繰り返さないために情報を全員で共有するのは大切です。でも、個人のつるし上げになってはいけません。ブラックな企業はこのやり方を間違ってます。

仕事上のミスの指摘なら該当する職場ごとに仕事の打ち合わせのときにやるべきです。そのときも客観的に話し合います。個人攻撃はしないように。メンバー同士が対策を話し合ったり出来る時間帯を設定するといいです。

いちいち、そんな時間帯を作るのがめんどくさい。という考えはブラック化の第一歩です。安全や品質よりも儲けを第一に考えていることになるからです。

 

まとめ

 

とまあ、個別に内容をみてみました。根本的な問題としては、朝の忙しい時間を無駄に使ってる ことだと思います。

しかも社員に厳しい会社ほど朝礼をやりたがる傾向があるんですね。

朝礼が100%無駄とはいいません。職種によっては必要な部分もあると思います。その場合は効果的なタイミングで必要最小限のものだけやること。それが動きの速い現代で組織をうまく動かすコツだと思うのです。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 俺もいらんと思う。俺はとあるIT企業の社員だが、しょっちゅう社長が朝礼に出てスピーチするからうざい過ぎてしんどい。喋るだけならまだしも時折、大声上げて喋るから鬱陶しくてたまらん。「朝礼はお前のストレス発散場じゃねーぞ」って言いたくなるわ。
    社長のことは基本的に尊敬してるけど、朝礼の場であれだけやいやい言われるとうざすぎ。これじゃ、社員から信頼失うのも時間の問題だわ。

    • ああああさん、こんにちは。仕事が始まる前からストレスが溜まるのは困りますよね。社長も社員にいいたいことはあるのでしょうけど、社員の気持ちも考えてほしいものですね。

  • 文也さん、久しぶり。以前、コメント致しましたああああ改め昌です。この節はお世話になりました。
    あれから何ですが、勤めていたIT企業を辞めてきました。理由としましては深夜ギリギリの長時間残業+休日出勤が当たり前の勤務環境に嫌気を指した+精神的に病んで廃人寸前になりかけたので、上司に「イメージしながら仕事するのが精神的に嫌になった」と告げて退職しました。精神科で診てもらったら、ガチのうつ病と診断されました。
    それ以外にも直接退職に繋がりはしませんけど、不満が多々あったんです。前に朝礼にしょっちゅう社長が出てくると言ったじゃないですか、ある日の朝礼の時に常務を前に呼び出して怒鳴りつけたんです。その日は顧客に自分の人生を完全否定されてショックだったのか、ギャーギャー煩かったんです。それ以外にも自分の哲学を社員に共感する様に強要めいたこともよく言ってたんです。人から共感されるのと、無理矢理共感されるのは違いますよね?
    全てが嫌になって、退職を申し出た際は上司も驚いてました。今までにも退職した社員は多々いたのですが、ほとんどが「他にやりたいことができた」と言う理由だったそうですが、僕の様に「仕事が精神的に嫌になった」と言った社員は僕が始めただった様です。

    • 昌さん、こんにちは。大変でしたね。会社員にとって会社を辞める決断をするのは大変なことですから。よほどのことだったとは思います。うつ病と診断されたのなら仕方ないと思います。確かに社員の前で常務を呼び出して怒鳴りつけるなんて、責任ある立場の人がやることとは思えません。そのような会社では誰も社長には逆らえないでしょうから。今後も改善は望めません。辞めるのも選択肢のひとつになったと思います。他の辞めた社員の方も本音では嫌になってやめた人もいるのでしょう。僕も本当は会社が嫌だけど嫌になったとは言わずにやめた方です。言わなかった社員の気持ちもわかります。今後、よい仕事がみつかるといいですね。

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