ヤスデが大量発生!原因と対策は?(注意、不快な画像があります)

ヤスデ 暮らしの豆知識
スポンサーリンク

ヤスデ

 

家の畳の上に黒くて糸のような長細いものが落ちてました。糸くずかな?と思ってよくみると、沢山の足のようなものが付いてます。光沢のある茶色い外観。もしかして”ヤスデ!”。でもヤスデは悪さをするわけじゃないし、毒は持ってないので放置しました。

しかし、その後も何度も出てきます。なぜ家の中にヤスデがいるのか?そのうち1匹や2匹じゃなくて、何匹もまとめて出てきました。

「集団発生してる?」

そんなことを思ってると、妻が「家の外壁に沢山のゲジゲジがいる」と騒いでます。見てみるとヤスデが大量に壁に張り付いていました。『ゲジゲジじゃないんだけど』と思いましたが、関西ではヤスデのことをゲジゲジという地域もあるようです。

家の中で何匹も出没するようになると放置するわけにも生きません。なぜヤスデが大量発生して家の中に入ってくるのか調べてみました。

 

スポンサーリンク

ヤスデって何?

ヤスデというのはこういう生き物です。

長さは2~3cmくらい。ムカデに似てますが、もっと小さくて足が多いです。ムカデは噛み付くことがあるので危険です。でも安では人を襲うことはありません。落ち葉や腐った木を食べる大人しい生き物です。でも体液が臭いので間違って潰してしまうと嫌な臭いがします。叩いたりしないほうがいいですね。

 

なぜヤスデは家の中に入ってくるの?

もともとヤスデは外に住んでいます。シロアリみたいに家の中に巣を作るなんてことはしません。ではなぜ家の中に入ってくるのでしょうか?

有力な説は「水が嫌いなので逃げようとしている」から。

ヤスデはジメジメしたところが好きです。でも、ヤスデは泳げません。だから水があふれてくると息ができなくて死んでしまうのです。

ヤスデのように小さな生き物は地面にたまったほんのちょっとした水たまりでも命取りです。人間でいうと大雨で水害にあった感覚のようです。

水たまりができなくても、ヤスデには命取りです。長雨で土に水がしみ込むと、息ができなくなってしまいます。

そこで水から逃げるために必死に高いところに登ろうとするようです。自然界だと木に登ったりするのでしょう。でも人間の家がある地域ではブロック塀や家の壁を登ることが多いみたいです。高いところに登るのは雨を逃れるためみたいです。ヤスデとしては避難してるつもりなんでしょうね。

家の壁に隙間があるとそこに入ってしまいます。もともと、面を歩いているときにも隙間に入る習性がありま。だから壁を歩いていても隙間があると入ってしまうようです。家の中に住みたくて入ってくるわけではないようですね。

でも、家の中にはヤスデの好きな落ち葉はありません。家のなかでウロウロしています。

「それなら出ていけばいいのに」

と思いますが。ヤスデは入ってきた場所を覚えていないようです。外に出られなくなったヤスデは食べ物がなくて餓死してしまいます。そうして干からびたヤスデを何匹も見つけました。

大量発生するのはなぜ?

ヤスデ

1匹や2匹ならともかく。なんで何匹も入ってくるのでしょうか?

もともとヤスデは集団でいるのが好きな生き物らしいです。自然界では落ち葉の下や、石の隙間などでひっそりと暮らしています。だから集団でいても人の目にはつかないようです。

でも、雨が降ると一斉に避難してきます。逃げるときも集団です。だから、突然大量発生したように見えるんですね。家の壁を登るときも集団で登ります。一匹が隙間を見つけると他のやつも入ってきます。

でも動物みたいに群れのリーダーがいて、まとまって団体行動してるわけではないみたいです。それぞれのヤスデの行動パターンが同じなので、結果的に同じところに入ってしまうようです。

6月はヤスデが親に成長する時期

8~10月・産卵の時期。卵を産んだ親は死にます。
10月下旬・卵が羽化。
冬・幼虫のまま冬をすごします。
翌年6月・成虫になります。

卵は一度に150~300個産むといわれます。すごい数です。卵を産んだあとは親は死んでしまいます。

全部が成虫になることはありませんが、それにしても多いですね。

つまり6月はヤスデが親に成長する時期。それまで小さくて目立たなかったものが、目立つ大きさになってるんですね。

 

大量発生の時期は梅雨時と秋

ヤスデは年間を通してあなたの周りにいます。でも長雨の時期には一斉に避難してくるので大量発生のようにみえます。大量発生ではなくて集団移動なんですね。集団移動の時期は2つあるようです。

・梅雨。6~7月頃
・秋雨。9月~10月頃。

とくに梅雨時はよく見かけます。産卵すると親は死んでしまうので秋のほうが数が少ないように感じると思います。

夕立やゲリラ豪雨のような急に水が増えるときは意外と見かけません。ヤスデが逃げる暇がないのだと思います。

土に水がしみ込んだあとに避難を始めます。何日も雨が降ってるとヤスデを見かけることが多いです。

移動する理由は雨から逃げるため。だから長雨の時期がすぎると急に見かけなくなります。移動しなくなっただけで、絶滅したわけではありません。家の外にはいます。

ヤスデ対策

ムカデと違ってヤスデは人に危害を加えません。でも足のたくさんついたものが歩いてる姿を気持ち悪く思う人は多いと思います。まちがって潰してしまうと嫌な匂いがするので、できればいない方がいいですね。

ヤスデは家の中にいても餓死するだけです。お互いのためになりません。

そこで見つけるたびに家の外に放り出していたのですが。数が多くてやってられません。家の中に入らないような対策方法を調べてみました。

 

家の中に入れない

まずは家の中に入れないことから考えましょう。ヤスデは隙間があると入ってきます。ヤスデは幅が2mmほどしかありません。小さな隙間でも入ってきます。

通気口

換気扇、排気口、ドアの下、窓の隙間などが主な侵入ルートとして考えられます。他にも隙間があれば塞ぐようにしたいです。

 

ドアの隙間にはこのような隙間テープをはって塞いでおきます。ウレタン素材とゴム素材のものがあります。ウレタン素材は値段が安いですが水に弱いです。長い間、湿気に触れるとボロボロになって隙間ができます。

外気にふれるところに貼るならゴム素材のテープが丈夫で長持ちしますよ。

 

 

防虫スプレーを通り道にかける

窓枠やドアの周囲に殺虫・防虫スプレーをかけておくのも有効です。そんなときはムカデ用のスプレーが効きます。ムカデ用と書いてますがヤスデやゲジゲジにも効きます。

パウダータイプと液体タイプがあります。パウダータイプは1ヶ月くらい効き目が続きます。

直接かけても効きますが、通り道になりそうな窓枠や壁にかけておいても効果はあります。風で飛んだり、雨で流れたりします。

 

 

水を弾くと書いてますが、あまり過信しないように。雨の勢いで落ちてしまいます。雨が降ったあとはかけておいたほうがいいです。

 

液体タイプは1日で効果がなくなります。

4時間程度できかなくなるものもあります。侵入をふせぐよりは直接かけて殺すのに向いていますね。こちらも雨が降ると流れ落ちます。

 

薬をまきたくないところなら、ムカデ用の忌避剤を置いておきます。

効果があるのは2mまで。それ以上離れると効果ありません。窓や入り口にいくつも置いておく必要があります。

 

ゴキブリホイホイにもひっかかることはあります。時々でるくらいならゴキブリホイホイでもいいと思います。

 

ヤスデは人間に危害を加えたりしません。あえて殺す必要はないと思います。でも画像を載せたら「気持ち悪い」という人もいるくらいなので、嫌がってる人は多いと思います。できるだけ入ってこないような対策をしたいですね。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました