失業保険の不正受給はなぜばれる?

税と社会保障
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せっかく受けとった失業保険(失業手当)。

でも、アルバイトや収入があったのに申告しないと不正受給になります。

やってはいけません

ばれたら「返せばいい」では済ませれません。
もらった金額の何倍もの罰金を取られます。
悪質なものは詐欺罪で訴えられることもあるとか。

「ばれないよね」
と思っていても意外とばれてしまうことがあります。

では、なぜばれてしまうのでしょうか。

 

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不正受給とは

 

ハローワークでは何度も聞かされる不正受給。
「しつこいな」と思っていても、家に帰ると意外に忘れていませんか。
もういちどおさらいしてみましょう。

1. 収入があったのに、報告してない。
2. 求職活動の実績がないのに、あるようにうその記入をした。
3. 就職したのに報告せず失業保険をもらった。
4. 自営業をはじめたのに報告してない。
5. 離職票の内容が間違ってる。
6. 会社の役員だったのに報告していない。
7. 労災の休業給付や健康保険の傷病手当などが支給されているのに報告していない。
8. 就職していないのに就職したとうそをついたり、就職した日を偽って再就職手当ての申請をした。

よく言われる不正受給は 1.の場合が多いですね。

4週間に一度おとずれる認定日には、収入があったこと、仕事をした事を報告しないといけません。

失業保険をもらっている最中に、パート、アルバイトをしたのに報告しなかったら違反になります。正式にパート、アルバイトとして雇われたときはもちろん。知人に手伝ってといわれて報酬をもらった場合も違反になります。

気をつけないといけないのは。まだ お金を受け取ってなくても報告しないといけないことです。たまたま、お金を受け取る日が認定日の後だった場合でも「この日にアルバイトしました」と報告しないといけません。

ハローワークでは就労と、内職・手伝いに分けています。
1日の働いた時間が

4時間以上は 就労。     認定報告書のカレンダーに○印
4時間未満は 内職・手伝い。 認定報告書のカレンダーに×印

4時間以上でも、一日の収入が賃金日額の最低額(2300円・変わることがあります)以下なら内職・手伝い扱いになります。

意外とみなさん気にしてない人が多く。認定日にハローワークの人から聞かれている人がいます。当日の手続きが面倒になるので、前もって記録しておきましょう。

就労になると、その日の分は支払われません。給付期間内であれば後でもらえます。内職・手伝いになるとその日の分は減額になります。なので申告せずにアルバイトをしようとする人が多いですね。

でも、意外とばれることがあります。

 

不正受給がばれるわけ

 

年間に約1万件の不正受給がばれています。ばれないと思っていても、これだけの人が実際に見つかっているのです。ばれる理由は次のとおりです。

雇用保険の履歴

たいていの業者は人を雇うと雇用保険に入ります。その履歴から需給期間中に働いていることがばれます。就職しなくても、パート・アルバイトでも雇用保険に入ることはあります。手続きは雇う側がおこなっています。あなたが知らないだけかも知れません。「自分は手続きしてない」と思ってだまっていてもばれます。

納税履歴

かつては税務署とハローワークのデータは共有していない、管轄が違うから大丈夫といわれていました。

でも最近は納税データからばれてしまうケースが増えています。納税データというのはデータベースに1年以上残っています。最近は不正受給が問題になっているので、疑いをもたれると調べられる可能性は高まっています。

他の人が不正受給をしていたのである会社を調査したら、芋ヅル式に調べられて別の人が過去に不正受給しているのがみつかった。ということもあります。

税務署

ハローワーク職員に見つかる

アルバイトしたり、仕事を始めているのがハローワークの職員に見つかってしまうこともあります。確率としては低いです。でも、ないわけではありません。

中には不意打ちで家庭訪問する職員もいます。現実的には低い確率だとは思いますが。実際に「自分がいない間に来られて事情をしらない家族が対応してばれてしまった」という話は聞いたことがあります。

特に長期間受け取っている人は気をつけてください。「こんなに長い間、アルバイトしないで大丈夫なの?」と思われたらハローワークも行動を起こすかもしれません。しかも職員が自宅を訪問するときは、ある程度の情報をつかんでいるときだといわれます。さらに、ハローワークは税務署に問い合わせて調べるので、いつかはばれてしまいます。

下手にうそをついて詐欺罪で訴えられるよりは早めに白状したほうが罰金が減ります。

自分で言う

信じられない話ですが、不正受給がばれたひとの1割が失業認定のときに自分で言ったそうです。つい「この日はアルバイトしました」というのを言ったのでしょうね。ハローワーク職員の聞き方が上手なのかもしれません。

認定日のその場でばれたら「では、記入してください」ですみます。ここで素直に書けば不正受給にはなりません。たしかにハローワークでたまにそう言われてる人はいます。

でも、過去に申請してしまったやつがばれたら不正受給になってしまいます。

その場をごまかして、後で見つかったら不正です。処罰の対象になります。正直に言ったほうがいいでしょうね。

職員と面談

密告される

一番多いのがこの理由です。

アルバイト先で「俺、失業保険もらってるんだ」と話していたら、バイト先が通報してしまった例もあります。

過去に勤めていた会社の人が密告する例は多いようです。特に会社の人はやめた人を見かけたら気になります。興味本位や、恨みをもっていたりと理由は人それぞれです。会社で飲みにいっても「あいつ以前にうちにいたやつじゃないか?」と気にする人は確かにいます。

最近はブログやtitterなどSNSが普及しています。そこでなんの気なく書いたことからがばれてしまう例も増えています。

意外に知られていませんが、あなたを知ってる前の会社の人があなたのブログやSNSをみつけてしまうことがあります。そうなると会社を辞めた後は何をしているのか気になって読んでしまいます。会社では辞めた人を話題にしている人も実際にはいるんですね。

ふつうは会社に残ってる人は辞めた人に対していい印象は持ちません。あなたが思ってる以上に、あなたを知ってる人はあなたを気にしている。と覚えておきましょう。しかも悪い意味で気にしてることがほとんどです。好意的に見られることはあまりないです。

密告

 

過去の不正受給でも追及される

不正受給がばれるのはハローワークに通っている間だけではありません。時効がないので過去にさかのぼって追求されます。

ハローワークに通っている間に、ばれなかったよ。と言ってる人でも実は一年以上あとで見つかってしまうことはあります。雇用保険の履歴や、納税履歴の調査では何年も前の不正受給が見つかることもあるようです。

 

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