プーンと耳のまわりを飛び回るイヤな音。
蚊の季節ですね。
外に出ても蚊に刺されるし、家にいても蚊は潜んでいます。
僕は蚊に刺されやすいのでいつも困ってます。
そこでお世話になるのが虫よけ。
一口に虫よけといっても、種類があるのをご存知ですか?
種類によってはうまく使わないと効果が半減することもあるんです。
NHKの「がってん」でも紹介された
上手な虫よけの使いかたを紹介します。
虫よけの種類
大きく分けると直接虫を撃退する殺虫剤タイプと、
虫の嫌がる成分を出す、忌避剤タイプに分かれます。
忌避剤タイプも、蚊の感覚を麻痺させるタイプと蚊の嫌いなにおいを出すタイプがあります。
殺虫剤・蚊取り器タイプ
蚊取り線香やベープ蚊取り器、アースノーマットなど。
直接蚊を撃退して人に近寄れなくするタイプ。
今では火を使わないや持ち運びできるものなど、様々なものが売られてます。
でも、殺虫剤ですから肌につけるのはNGですよ。
ディートを使った虫よけ剤の使い方と注意
代表的なものはディート(DEET、DTI)。
現在広く使われている虫よけ用の化学物質です。
「がってん」番組中では虫から人が分からなくなるという説明をしていましたね。
ディートは蚊の触角を麻痺させて、人がどこにいるのかわからなくするんです。
ディートの効果は非常に高いのでうまく使えばとても有効な虫よけ剤です。
ディートの毒性は?
でも、最近ではディートの毒性があるのではないか疑われています。
毒性は低いけれども、小さなお子さんが使うには注意しないといけないんですね。
塗り過ぎるとヒリヒリしたり軽い湿疹ががでることがあります。
間違って飲んでしまうと、痙攣、発疹、血圧低下がおこります。
厚生労働省のHPではこのような注意があります。
・DEET(厚生労働省による通知)
6か月未満の乳児には使用しないこと。
6か月以上2歳未満は、1日1回
2歳以上12歳未満は、1日1~3回・DEET(CDC、米国小児科学会の推奨に基づく)
2か月未満の乳児には使用しないこと。
小児に使用する場合の濃度は30%以下にすること。
ディートの濃度は10%以下がめやす
外国ではディートの濃度が高いものもありますが。
欧米で問題になったのはディートの濃度が50%もあるものを毎日使ってる人がいたりするからなんですね。現在ではディートは30%以下にするように決められています。
日本ではほとんどのものが10%以下です。
12%もあると医薬品あつかいになります。
濃度の低いものは6%というのもあるので、お子さんには濃度の低いものにしましょう。
日本ではディートそのものよりディートを溶かすために使ってるアルコールにかぶれているのではないかともいわれています。
使う頻度は?
2歳以下のお子さんには一日一度にしましょう。
一度きりって少なすぎるんじゃ?って思うかもしれません。
でも、ディートの効果は6時間持つといわれています。
2歳のお子さんが屋外で6時間もいることはあまりないでしょうから、うまく使えば十分効果は期待できますね。
間違った使い方をすると効果がなくなる?
ディートは効果が高いのですが、実は蚊に効く範囲はとても狭いんです。
1cmも離れると効かなくなるといわれています。
少しでも塗ってないところがあると、そこを狙って刺してくるんです。
ディートを塗るときは肌の露出した部分にまんべんなく塗ることが大切ですよ。
効果が切れてたと思っていても実は、塗り残した部分があったのかもしれませんよ。
天然成分タイプの使い方と注意点
ディートは毒性が心配な方が多いので、最近では天然成分を使ったものが人気です。
ユーカリ成分、シトロネラ、ゼラニウム、レモングラスなどがあります。
これらの成分は虫が嫌いなにおいです。
ディートほど効果は高くありませんが。毒性が低いと思われているので人気があります。
でも天然成分だから安全だと思ったら大間違いなんです。
こちらも厚生労働省のHPの注意ではこのようになってます。
・ユーカリ油(CDC)
3歳未満の小児には使用しないこと。
ユーカリ成分でも小さなお子さんにはよくないんですね。
もともと、天然の虫よけ成分は植物が自分の身を守るために作った”天然の毒”なんです。
特にユーカリはコアラ以外の動物が食べられないくらいの毒なんですね。逆に言うと、ほかの動物が食べられない毒を食べる能力を身に着けたのがコアラ。ユーカリを独占できるように進化したんですね。
人間はユーカリの抵抗力はあまりないので使い過ぎには注意しましょうね。天然だから絶対安全というわけではないんですね。
ハッカにも虫よけの効果があります。
ユーカリよりも毒性は低いので毒性が気になる方は、
ハッカ油を水やアルコールに溶かしてスプレーしたり塗るといいですね。
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