あなたが会社を辞めることを決断したら会社に伝えなければなりませんね。
言いにくいことかもしれませんが、辞めるからには理由が要ります。
入社数年で辞める場合は素直に辞めたい理由を言ったほうがうまく行く場合もあります。
勤続年数が長くなると会社もすんなりとは認めてくれません。
引き止め工作も執拗になってきます。
会社に引止めをあきらめさせるにはそれなりの理由がいります。
そんな人のために円満退職するための理由を紹介します。
退職理由選びで今後が変わる可能性も
退職の意思を伝えるのは直属の上司になります。
退職理由を素直に言える関係であればいいのですが、なかなかそうはないと思います。
そこで辞める理由が大切になります。
辞める理由を会社のせいにしてはいけない
あなたが会社を辞める理由はいろいろあると思います。
人間関係、労働条件、仕事内容に不満があってやめる場合は多いと思います。
でも本音を言ってはいけません。
「自分の都合で辞めること」を強調しましょう。
会社の側に辞める理由があるとは言ってはいけません。
あなたが望むのは会社を辞めることですよね。
労働環境の改善ではないはずです。
それができるなら辞める決心はしませんよね。
できるだけエネルギーを使わずに自分がやめられる方法を考えましょう。
会社と対立したり、関係を悪くするようなことはしないことです。
ここで会社に対する不満を言ったりすると。
「そんなことで辞めるのはけしからん」と説教されるでしょう。
そうなれば、やめるどころかよけいに居心地の悪い会社に残るはめになるかもしれません。
あるいは上司が「何とか検討するから残るように」と説得されるでしょう。
実際には解決できないとしてもしてもです。
さんざん引き伸ばされて、なし崩し的に残ることになったり、以前よりも居づらい環境で残ることにもなりかねません。
退職理由としては会社の努力ではどうにもならないことを言わなければなりません。
円満退職に効果的な理由
一番辞めやすいのはこれです。
家業を継ぐ
本当に実家が商売、農林水産業、職人であればこの手が使えます。
あなたの実家のことになれば、会社はどうすることもできません。
「それなら早く言えよ」といわれるかも知れまんが、そのくらいの文句は我慢しましょう。
退職理由としては強力なのですが、この方法には弱点があります。
退職後も同じ業界、同じ地域にいると、どこかで以前勤めていた会社の人や取引先の人と出会う可能性があります。そうなると気まずいですよね。そうなったときの言い訳を用意しておく必要があります。実家を継いだけど自分にはできなかった。嫁と親が喧嘩をしたので出てきた。あとのフォローがちょっと面倒ですが、一番辞めやすい理由です。
退職後も同じ業界で働く場合は別の方法を探したほうがいいかもしれません。
親か家族の介護をする
中高年になれば身近な問題になってきます。ありえない話ではありません。普段から家庭の事情を話してないなら、「実は・・・」という形で要介護状態の人がいることにもできます。
自分あるいは妻の実家が遠方の場合は、要介護者の面倒を見ながら働きたいので今の会社では働けないといえます。
今の日本では男が介護で会社を辞めるというのはかなり珍しいことです。会社の抵抗にあうのはまちがいありません。理解のある会社なら、勤務シフトをずらしてあげるから残りなさいと言われることもあるかもしれません。
それでも自分でなければできない理由をつけて押し切ることです。親や兄弟、妻だけでは手に負えない。現実に介護が苦になって自殺したというニュースが報道される時代です。一人で抱え込むと本当にそうなりかねません。その点を強調することです。
じゃあ、収入はどうする?と聞かれたら、蓄えがある、親の財産がある、自分もバイトをして、共働きをする。と理由をつけることはできます。
それが難しい。家族を巻き込んだうそをついてまで辞めるのは気が引けるというのであれば、自分個人の理由にしてしまうことです。
自分で事業を始める
本当に商売をはじめたり事業を始める人は少ないと思います。でも、やるやらない、うまくいくいかないは自分の責任なので、方便として使うにはだれにも迷惑はかかりません。
ただし、新しい事業をする内容については突っ込まれても答えられる程度には考えておかないといけません。なにをするのか、生計を維持できる見込みはあるのか、なぜ今それをしないといけないのかについては考えておく必要があります。
夢の実現のため
今までできなかった自分の夢がようやく実現可能になってきたので辞めるというパターンもあります。
「事業を始める」ともかぶります。こういう商売をしようと思って働きながらお金をためていた、プライベートな時間で勉強や準備をしてきた。それが今、金銭的にも環境的にも実現できる時期に来た。
あるいは、ずっと○○でくらしたいと思っていた、移住の資金もたまったしいい物件が見つかった。あるいは、妻が希望しているのでかなえてあげたいとか。最近は「田舎暮らし」がはやっているので移住先の候補(方便だとしても)を探すのあ難しくありません。もちろん移住先での収入を確保している。確保の目処がたったというのもあれば説得力が増します。
キャリアアップのため
退職関係の本やサイトでもよく紹介されている方法です。
自分のキャリアアップのため。新しい仕事に挑戦したいという前向きな姿勢を前面にうちだすことですね。
20代なら十分説得力がありますし、30代でも使えます。40代以降になると難しくなりますが、できるだけ前向きな理由で転職したいとアピールすることです。もちろん、今の会社では実現不可能な仕事内容を設定しておくのが大切です。
ただし、本気でキャリアアップしたい、こういう仕事がしたいと考えているならいいやすいですが。明確な目的がないのに、退職の理由としてだけ使うとなると説得はしにくいと思います。なぜ、今の会社では駄目なのか。なぜ、辞めたらそれが実現できるのか。を考えておく必要があります。
正直、これが通用するのは若年層までで中高年になると使いにくい方法ではあります。
進路変更
40代以上あればそろそろ今の会社での自分の限界は見えていると思います。
今の仕事は自分には向いていない、このあたりで転職してやり直したい。というのを理由にする方法もあります。
一歩間違うと会社への不満に繋がるので言い方が難しいですが。
あくまでも自分の側が悪い。自分が会社に合わせられない。というのを強調することです。
でも、このような理由だと普通は上司に説得(説教)されます。どうしても辞めるという強い意志が必要です。
いくつか紹介しましたが。これらの組み合わせも有効です。むしろその方が説得力があがります。
キャリアアップ+夢の実現、キャリアアップ+事業、夢の実現+事業、家業+介護、家業+進路変更。
生活はどうするのかと聞かれるかもしれませんが、家業を継ぐ。貯金がある。親の財産がある。別の仕事を紹介してもらったので何とかなるといくらでも理由は作れます。
素直に今の会社は自分に合ってない。他の会社でやり直したい。
と伝えらればそれに越したことはありませんが。
それができないひとのために辞める理由を紹介しました。
でも、最後は辞めるという意志を貫くことです。
説得されて考えをあらためるくらいならおそらく他に行っても同じことでしょう。
新しい環境で仕事をするのはもっと大変です。
以上、文也でした
こちらの記事も参考にしてください。
円満退職のやめ方
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