我が家の米ビツに虫が湧いてしまいました。
暑い夏は虫が発生しやすい時期です。
妻が用心して虫対策に鷹の爪をネットに入れてたんですが。
虫を防ぐことはできませんでした。
どうやら虫の種類によて対策を変えないといけないみたいです。
米にわく虫の種類と対策を調べました。
どんな虫がお米にわくの?
日本でお米にわく虫といえば、ゾウムシとメイガが有名です。
ゾウムシ
お米や麦を食べるゾウムシなのでコクゾウムシ(穀象虫)といいます。
大きさは2~3mmです。
ゾウムシは細長い鼻みたいなのが口です。
画像の状態は成虫。成虫はお米を食べるとともに、卵を産み付けます。幼虫はお米を食べて成長します。お米があったら一生生きていけます。未開封の袋でも中で繁殖してることがあります。
毒はありません。
そういえば、田舎の実家ではわいてたことがありました。
メイガ
蛾の仲間です。
正式にはノシメマダラメイガ(熨斗目斑螟蛾)といいます。
大きさは7~8mm程度。
成虫がお米に卵を産み付け、幼虫がお米を食べて成長します。
蛾の幼虫なので芋虫です。白い1cm弱の芋虫がいたらメイガの幼虫です。
白米よりも玄米が大好きです。麦、ペットフードやチョコレートも食べます。
サナギになるときにマユを作ります。米粒がくっついたものがマユです。
成虫は何も食べません。寿命は2週間程度で卵を産んだら死にます。
気持ち悪いかもしれませんが、毒はありません。
今回我が家でわいたのはメイガでした。
他にもコクヌストモドキという虫もいますが、日本ではあまり見かけません。
虫がわいたお米は食べても大丈夫なの?
ゾウムシとメイガがわいたお米は食べても大丈夫です。
お米はパサパサになって味は落ちますが、食べられるんです。
ゾウムシやメイガには毒がありません。
万が一、虫を食べてしまってもお腹の中で消化されます。心配することはありませんよ。
だから虫を見つけても、あわててお米を捨ててしまうのはもったいないです。
洗って乾かせば食べられます。
気分的にあまりいい気がしないのでおすすめはしません。毒はないので捨てるのがもったいないという方はどうぞ。
虫がわいたらどうしたらいいの?
虫がわいたお米は水洗いして流してしまえば大丈夫です。
幼虫は水洗いすると浮いてきます。
流してしまいましょう。
新聞紙の上に薄く並べて太陽の光を当てて乾かせば虫は逃げていきます。
虫は太陽の光が苦手なんです。
かといって、大量にある場合は一度に洗うのは大変ですよね。
今回我が家では、ふるいにかけて虫を取り除きました。
ゾウムシなら洗い流した方が早いですが、
メイガはふるいで分けられる大きさなので。
とりあえず。とりのぞくことに。
さなぎになって羽化する時期みたいだったので、
とりあえず見つけられる奴はとってしまおうというわけです。
繭や成虫が出てくる出てくる。
たまには幼虫も・・・
気持ち悪い画像ですみません。
成虫が飛び回って大変でしたよ。
向かってくるやつもいるし。メイガも必死なんでしょうね。
でも勝手に住み着くのはやめてほしい。
今回見つけたメイガのマユ。
成虫は片っ端から掃除機で吸い取りました。10匹はいたと思います。
なんでお米に虫がわくの?
お米に虫がわく理由は二種類あります。
1.買ってきたときにすでに虫の卵が産みつけられていた。
お米が収穫されて流通される途中で、メイガやゾウムシがやってきて卵を産み付けた可能性はあります。虫はお米の匂いを感じ取って遠くからでもやってくるのです。
農薬をあまり使ってないお米には付きやすいです。
どんなに気を付けても小さな虫を防ぐことは難しいです。
2.置いてる間にやってきた。
メイガやゾウムシは自然界の中で普通にいます。
お米や向きなどの穀類の匂いを敏感に感じて飛んできます。
お店や家においてあるお米にも侵入して卵を産み付けます。
米ビツの隙間から入ってきますし、ビニール袋や紙袋を食い破ることができます。未開封だからといって安心はできません。
虫がわかない方法はあるの?
暑い時期が好き
メイガもゾウムシも。温度が高くなると活動します。
15℃以上で活発に動くようになります。
春から秋にかけては活動時期になります。
米ぬかが大好き
虫たちは、お米や麦の匂いをかぎつけてやってきます。
特に米ぬかの匂いには敏感です。
米櫃にお米を入れる時はたまったヌカや粉を掃除したあとで入れるようにしましょう。
できれば、一度に米びつに大量に保管するのはやめた方がいいですね。
米びつは虫が侵入しやすいですから。
米びつには大量に保管しない
お米は2週間くらいで空気に触れて酸化して味が悪くなっていくといいます。
2週間おきに入れるのが面倒なら一か月分でもいいです。何か月も入れっぱなしにはしないようにしましょう。
冷蔵庫で保管
お米の保管場所として一番いいのは、冷蔵庫の野菜室。
温度は低いので虫は活動できません。外から侵入できません。
冷蔵庫以上にいい保管場所は家庭にはないですね。
密封した容器で保管
冷蔵庫に入れられる量には限界があります。
虫の侵入できない密封した容器で保管する方法もあります。
密封できる虫が食い破れない缶や厚手のプラスチック容器があればそれを使いましょう。
手軽なのはペットボトルです。味が付かないように水のペトボトルならいいですね。
2リットルのペットボトルに入れて保管すれば虫は中に入ることができません。
一番いいのは冷蔵庫なんですが。むりなら涼しいところに置いておきましょう。
ただし、水分があるとカビが生えるのでしっかり乾燥させたペットボトルを使ってください。
それでも、場所がない。容器がない。
ということもよくありますよね。
せっかく米びつがあるのに。何とかしたいですよね。
というわけで虫よけ(防虫剤)を使います。
虫よけ(防虫剤)は効く虫と効かない虫がいる
虫よけ(防虫剤)といっても、食物由来の防虫成分のあるものを使います。
唐辛子やたかの爪が有名ですね。
ときどきたかの爪の破片がお米に混ざってますが。
でも、メイガの発生は防ぐことはできませんでした。
たかの爪を入れたネットの上でも平気で歩いてました。
よくしらべてみると。
どうやら唐辛子系はゾウムシには効くけど、メイガには効かないみたいなんですね。
虫によって苦手なものが違うみたいですよ。
残念ですが天然由来のお米用防虫剤で、ゾウムシとメイガの両方に効くやつはないんです。
ゾウムシに効く虫よけ
唐辛子系、ユーカリ系
食べ物の唐辛子を入れてても効果はあります。ネットに入れるとお米に混ざりにくくなります。
今では植物由来の防虫剤もあるのでそちらの方が長持ちしますね。
有名なのは米唐番ですね。
お米に虫コナーズはユーカリ成分由来。
他の商品と違って匂いがありません。
でも、メイガは唐辛子系では防ぐことはできません。
メイガに効く虫よけ
メイガには、わさび系の方が効きます。
ゾウムシにはあまり効きません。
ワサビ系の虫よけはレック 1年米びつくんですね。
まとめ
お米にわく虫は二種類あります。
ゾウムシとメイガです。
ひとつで両方に効く天然由来の防虫剤はありません。
ゾウムシには唐辛子系。
メイガにはワサビ系が効きます。
でも、唐からし系、わさびともに匂いが付いてしまいます。
ユーカリ系は匂いはありませんが、メイガには効きません。
それがダメなら、冷蔵庫や密封容器に保管するしかありません。
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