このところ刀剣ブームとかで、日本刀をテレビや雑誌で目にする機会が増えました。
どうも今の日本刀ブームのもとは「刀剣乱舞」というゲームらしいです。このゲームは僕も少しやったことがあります。
なかなか面白いゲームです。でも出てくるのは美形の男子キャラばかり。肝心の「日本刀」の画像はほとんど出てきません。でもキャラの名前が実在する日本刀のものなんです。
僕はもともと歴史には興味がありました。だから日本刀の知識は多少はあったつもりでした。
ところが。
「刀剣乱舞」をやってみると意外と日本刀の名前を知らなかったことに気付かされました。歴史好きなのに知らないことだらけ。
「自分は何も知らなかった・・・」
ちょっとしたショックです。そこで最近日本刀の勉強をはじめたところでした。
そんなところに京都で日本等の展示会をするというニュースがとびこんでくるではありませんか。
なにやら京都ではかつてない大規模の展示らしい。
「特別展:京のかたな・匠のわざと雅のこころ」
と銘打たれた展示が京都国立博物館で行われます。
期間は9月29日~11月25日。
これは行くしかないでしょう。
そこでローソンチケットで前売り券を買ってきました。
特別展は9月29日からです。でも最初は混雑すると思ったので開催が始まって2週間たった平日に行くことにしました。こういうときは自営業はスケジュール調節ができていいですね。
では行きましょう。
京都国立博物館に行こう
京都国立博物館は京阪電鉄の七条駅から行けます。
でも京阪の七条駅ってほとんど降りたことがない。京阪三条駅や四条駅(祇園四条)はよく利用するのですが、七条駅(東山七条)って利用することがないんですよね。
京阪の七条駅はそんなに利用客が多いとは思えないのになぜか特急が止まる謎の駅です。
京阪・東山七条駅は地下鉄になってます。地上にでると観光客のイメージする京都とは程遠い普通の街。
でも東へ向いて歩いていくと、歴史のある建物やが姿を表します。京都らしい観光地の雰囲気がしてきます。
途中には三十三間堂もあります。でも今回は博物館がお目当ての場所。
東に歩いて交差点に来ました。ここは「大和大路七条」という交差点のようです。街角に道路や石碑がありますね。
左に行けば豊国神社に方広寺。方広寺といえば例の徳川家康が言いがかりを付けて大坂の陣を引き起こす原因になった「釣り鐘」のあるお寺ですね。豊国神社は豊臣秀吉をお祀りする神社です。機会があれば行ってみましょう。
道路を真っすぐ行けば京都国立博物館です。
1分も歩くと京都国立博物館です。
「京のかたな展」と大きく描かれた看板が見えてきました。
西洋風の建築物が歴史を感じさせます。明治30年に造られたそうなので建物自体が貴重な歴史の遺産ですね。
さて期待しつつ中に入りましょう。前売り券を買ってきたので入場もスムーズ。
展示会場は明治時代の建物ではなく、新しい建物でやるそうです。見たいのは刀なので問題ありません。
おや?
なにやら不穏な雰囲気。
嫌な予感がします。
「うわ~、行列になっとるわ」
なんと、50から60分待ちだそうです。
このすべてが「京のかたな展」の入場を待つ人々です。
『平日やのになんでこんなに人がおるんやろ』
と心の中で思いましたが仕方ありません。最後尾に並びます。
そういえば入場する前に表示があったようななかったような・・・
帰りに確かめたらチケット売り場のすぐ近く、入口の手前に待ち時間が書いてありました。みなさんは確認してくださいね。
1時間は長いなと思いつつ。一人で待ちました。
並び始めたのは10時45分。暇なのでメモをとっておきました。
並んでいる人をみてみると。半分以上おそらく全体の3分の2が若い女性。3分の1が中高年男性あるいは老夫婦でしょうか。
平日なので僕のような現役世代の社会人はあまりいません。
これが休日だったらと思うと恐ろしくなります。
空が青い・・・
天気がよくて幸いでした。
そうこうするうちにようやく入館。
このとき11時30分をちょっと超えたあたり。約50分並びました。
やれやれです。
でも、中にはいっても行列は続きます。
中は撮影禁止なので画像はありません。
地上3階から地下1階までを使って150以上の日本刀。刀にまつわる古文書や絵巻など、貴重な歴史的資料が展示されています。
国宝
太刀「三日月宗近」「明石国行」
刀「圧切長谷部(へし切長谷部)」
短刀「後藤藤四郎」「謙信景光」
重要文化財
刀「鳴狐」「歌仙兼定」「国宏山伏時作(山伏国宏)」「義元左文字(宗三左文字)」
短刀「秋田藤四郎」「五虎退」「信濃藤四郎」「博多藤四郎」「前田藤四郎」
重要美術品
短刀「包丁藤四郎」
他にも
刀「次郎太刀」「村正(千子村正)」「吉行(陸奥守吉行)」
短刀「毛利藤四郎」「同田貫上総介(同田貫正国)」
()内は刀剣乱舞での名前あるいは相当する刀です。
などゲームでお馴染みの刀がズラリ。
国宝、重要文化財クラスの刀がこんなにたくさん集まるのはめったにないことです。
何百年も前に作られた刀なのに眩しい光を放つ刀は武器とはお思えない美しさです。それともに、鋭く磨かれた刃は見るからに痛そうです。
時がたつのを忘れてしまいました。
展示を見終わって会場を出て時計を見ると14時17分。
展示を見るだけで約2時間半かかりました。
『もうお腹いっぱい』です。
よくもこれだけの日本刀を集めたものだと思います。これほどの規模の日本刀展が京都で開かれるのは今回が初めて。日本全体でも珍しいのではないでしょうか。
別の展示会場・明治古都館では刀剣乱舞の展示も行ってるようです。
等身大の刀剣男士のパネルがあって撮影できるようです。今回のために書き下ろしなのでゲームで使われたイラストとは違うようです。コラボグッズや骨喰藤四郎の復元品も展示されているそうです。最初はコラボ展示会場も見ようと思っていました。
しかし、こちらにも行列・・・画像はありませんが軽く50人はいたでしょう。しかもなかなか列が減る気配がありません。
もう並ぶ気力ありません・・・
他にもスケジュールがあるのでもう時間がありませんし。断念して京都国立博物館を後にしました。
行って満足の刀展
行列には驚きましたが、待っただけの甲斐はありました。
目録をみると200点展示されることになってます。これは前半後半に分けて展示する分と古文書なども含まれての数字。一度に見られる日本刀は約150点ほどだと思います。
しかもその多くが国宝・重要文化財・重要美術品など大変価値のたかいものばかり。
ゲーム好きな人なら大満足でしょう。純粋な日本刀ファンにとっても十分楽しめると思います。
いや日本刀に詳しい人の方がこの展示会の凄さを理解できるのではないでしょうか。会場では熱心にマニアな会話をしている中高年の方もいました。
僕はちょっと日本刀に興味があるという程度の底の浅いファンですが十分楽しめました。
日本刀ファンにはぜひおすすめです。
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