転職者に人気のある企業口コミのサイトは、キャリコネ、転職会議、Vorkers。利用したいと思ってる人は多いと思います。
「企業口コミサイトの情報は正しいのか?」って思いませんか?
口コミの信憑性・信頼性って気になりますよね。
これらは2chなどの自由に書き込める口コミ比べると、信憑性の高いものが多いのですが。いったいどの程度信憑性があるのでしょうか。本当に信頼できるものなんでしょうか。検証してみました。
口コミサイトの書き込みは正しいの?
残念ながら100%信頼できる口コミサイトはありません。これはどのサイトも他のジャンルでも同じです。でも、うそやイタズラが入りづらいシステムをつくり信頼性をあげることはできます。
また、本当のことであっても感じ方、ものの見方は人それぞれ違います。そういう考えもある。こういう立場の人はこう感じる職場なんだ。と客観的にとらえることも必要になります。
同じ職場でも部署が違えば別会社と思えるくらい雰囲気が違うことがあります。
年齢、性別、職種、役職、家族の有無、仕事の内容・・・
同じ人は一人としていません。性格も価値観もみな違います。
ある人の書いた口コミがそのままあなたに当てはまることはありません。
でも、大まかな会社の雰囲気はわかりますし。ある境遇のひとはそのように考えてるという参考にはなります。
企業口コミサイトは100%信用できるものではない。
かといって切り捨てるには惜しい情報が隠れています。
情報をあつめるときの参考にする程度でいいと思います。
では、次に三大口コミサイトの特徴と信憑性について考えてみましょう。
転職会議・Vorkers・キャリコネの比較
転職会議の信憑性
最大級の登録数
登録企業数67万件。
今回比較した3つの企業口コミサイトでは口コミ数、会員数ともに最大です。
ユーザー登録、口コミ登録も簡単
口コミを見るには登録して会員にならなければなりません。会員登録そのものは簡単です。でも、登録しただけでは口コミを見ることはできません。料金(39日で980円)を払って見るか、口コミを投稿する必要があります。100字程度の口コミを登録すれば承認されるため、比較的敷居が低いのが特徴です。
転職会議だが新卒利用者も多い
ネットでの利用者の反応を見てると新卒者の利用も多いようです。しかし口コミを見るために口コミを投稿するかお金を支払うシステムが逆に信憑性を下げる原因になっています。学生の場合、バイトの経験か憶測で書いてる人が多いと言われます。そのため事実とは異なる口コミが投稿されているとの指摘も多いです。学生用には就活会議があるのですが、学校のアドレスが必要なため個人のアドレスを使って転職会議に登録する人もいるようです。
転職会議の寸評
フリーで投稿できるサイトに比べると信憑性は高いと言えますが、今回紹介する3大企業口コミサイトの中では、残念ながら信憑性は低いといわざるをえません。
企業の登録数も多く中小も載っていることから他のサービスではない企業の口コミを探したいときには重宝します。他のサービスにしても100%正しいわけではないので、上記で書いたような点に注意すれば十分利用可能です。気軽に利用できるというメリット?もあります。
Vorkersの信憑性
掲載企業は大企業中心
登録企業数6万件。
今回取り上げる三大口コミサービスでは最も規模が小さく、企業登録数、口コミの数が少ないという難点があります。登録企業数では転職会議、キャリコネのほぼ10分の1です。大企業は社員数も多く結果的に登録者が多くなり、ひとつの企業あたりの情報が充実しています。
会員登録は簡単
登録そのものは名前とメールアドレスを登録するだけなので簡単です。会員登録すると1日100の口コミを見ることができます。
転職会議のように口コミを見るためにダミー情報を登録する必要性は低いですね。すべての口コミを見るためには、自分が口コミを登録するか30日あたり1000円を支払ってプレミアム会員になるか、転職サービスの登録をする必要があります。
口コミは文字数が多い
企業口コミの最低文字数は500文字。転職会議が100文字、キャリコネが150文字に比べるとハードルが高めです。組織体制、年収、入社後ギャップ、モチベーション・評価制度、女性の働きやすさ、キャリア開発、退職理由、企業分析、経営者への提言など詳細に分かれているので自分の価値観に近い企業を見つけやすいかもしれません。
企業口コミサイトはネガティブな意見が多くなるものですが。Vorkersでは他のサイトに比べれば会社に肯定的な意見が多いのが特徴です。
Vorkersの寸評
残念なのはまだ口コミ数が他のサービスに比べて少ないため、大企業中心の口コミになっていることです。従業員数百人以下の中堅企業を検索すると高確率で「見つかりませんでした」と表視されます。口コミ数では転職会議やキャリコネに劣ります。中立的な意見も多くできるだけ多くの意見を集めたいと思ってる人には利用価値はあるかもしれません。
キャリコネの信憑性
登録件数は最多クラス
登録企業数62万件。転職会議の67万件には劣りますが、ほぼ同規模の企業登録数があります。
転職サイトと連動
口コミサイトというより、口コミの機能を持った転職サイトが本来の姿です。キャリコネが対象とするのは転職希望者のため、気軽に登録するには難易度の高いです。住所氏名や、職務履歴を登録する必要があります。このデータをもとに企業がスカウトしたり、希望する内容の案件があったら案内がとどく仕組みになっています。求職活動のためのデータが必要なので登録が面倒なんですね。登録内容には審査がありいい加減な内容だと拒否されることもあります。
会員登録は面倒
企業口コミは会員登録すれば誰でも見ることができます。口コミを登録できるのは会員のみです。登録したからといって必ず口コミを投稿しなければいけないというわけではありません。
いたずらや興味本位の登録がしにくい反面。口コミを登録できるのは転職希望者や現在の企業をやめようか検討している人に限られます。会社に対する不満が集まりやすい傾向にあります。企業のいいところを探したいという人には向いてないかもしれませんが、悪いところを探したいという人には適しているかもしれません。
キャリコネの寸評
口コミの数では転職会議(67万件)よりは少ない62万件ですがほぼ同レベル。口コミの内容はキャリコネの方が偽情報が入りづらいシステムになっています。
キャリコネは転職サービスと一体になってるので、求職活動のときも使えます。エージェントに「こんな口コミがあったんだけど」と相談すればより詳しいアドバイスを聞くことができます。
結論 目的にあわせて使えば利用価値もアリ
数なら転職会議・キャリコネ
掲載企業数。
転職会議 67万件、キャリコネ 62万件、Vorkers 6万件。
Vorkersが大企業中心で企業数が少ないのに対して他の2つは中小までサポートしています。
登録の簡単さ。
簡単に登録できることは、イタズラや興味本位の登録数が増えることにつながります。
登録の難易度が上がる場合は、そこまでしてでも登録しなければならない切実な理由が必要な人が多くなります。
信憑性ならキャリコネ・Vorkers
ユーザー登録、口コミ登録共に転職会議が最も簡単です。口コミを見るにはお金を支払うか口コミを登録する必要があります。
Vorkersはユーザー登録は簡単ですが、500文字のレビューを載せる必要があり口コミの登録は簡単にはいきません。ユーザー登録だけでも1日100件までなら口コミを見ることができます。
キャリコネはユーザー登録には転職サービスの登録が必要となり職歴や個人情報を登録する必要があります。口コミ登録はVorkersほど文字数が多くないので難易度は下がります。転職サービスに登録すれば口コミは見られます。
今のところキャリコネ、Vorkersは転職会議より嘘の情報が混ざりにくいシステムになってると考えられます。今後も改良は行われると思います。
100%信頼できる口コミが存在しないのと同じで、100%満足できる会社もありません。口コミを100%信じるのは危険ですが「そういうこともあるんだ」くらいに思えばいいと思います。
あなたもうまく使いこなしてよい仕事を見つけてくださいね。
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