風邪の季節ですね。とくに季節の変わり目は体調を崩しやすくありませんか?
僕も風邪をひきやすい方で、よく風邪をひきます。のどが痛くなって、頭がちょっとぼーっとしたり。咳や鼻水が出たり。
かといって、熱があるわけでもないし医者に行くほどでもないし。こんな時ってつい市販の風薬を飲んでしまいそうになりますよね。確かに風薬を飲むと、頭痛や咳が収まったりして治ったような気になるんです。
でも、効き目が切れたらまた咳が出て頭が痛くなったり。そしたらまた薬を飲んで。これが結構長引くんです。特に40歳過ぎると1週間くらいは調子の悪い状態が続きます。20代のころなら1日寝たら治ってたんですけどね。なんだか体力落ちたなってつくづく思います。
「そんなの気合が足りないだけだ」、「健康管理がまずいんだ」そう思うでしょう?
でも、40歳超えたら確実に体力落ちます。病気の治りが遅く成ります。笑い事じゃありません。
普段から免疫力をあげていればいいんですが。すぐにはできません。それでつい風邪薬に頼りそうになるんです。
でも、今はできるだけ風邪薬は飲まないようにしています。なぜだと思いますか?
風薬を飲むと治りが遅くなる
風邪薬を飲むと治りが遅くなるからです。
こんなことを行ってる医者もいます。
普通の風邪でも、薬を飲まない人は平均的に2.5日で治りますが、薬を飲むと5~7日頃まで延びる
「そんなバカな!」って思うかもしれません。最初はそんなことあるのか?って思いました。治りが遅いのは体力が落ちてるだけだと思ったんですね。風邪を治すために飲んでいるのに治りが遅くなるなんてありえるんでしょうか。じゃあ、なんのため風薬を飲むんでしょか?
残念ですが、市販の風邪薬は症状を抑えるだけの薬。
のどの腫れをひいたり、熱を下げたり、咳を止めたり。
「それでいいじゃないか、なにがいけないんだ」と思うかもしれませんが。何のために熱が出たり、咳がでるのかというと。体が風邪のウィルスや菌を殺すため戦ってるときにおこる現象が熱や炎症なんです。咳は体の中に入った異物を外に出そうとする現象。
だから、発熱を止めると免疫が働きにくくなるんですね。
炎症は修理中の合図
風邪薬っていうのは、要するにウィルスを殺す薬ではなくて、熱を下げたり炎症を置きにくくする薬。消炎、鎮痛剤がその正体です。ウィルスや菌の攻撃が体の中が傷つくと体の中でプロスタグランジンが作られて、炎症反応が起きます。炎症は体を修復している最中に起きる現象です。道路工事している最中は、騒音がうるさかったり振動があったりして近所の人が迷惑するのに似てますね。風薬はプロスタグランジンができるのを止める薬です。だから、体の中の炎症が反応が起きにくくなります。
発熱は戦闘モードの証
熱を下げる薬も免疫力を下げてしまいます。ウィルスや菌が体に入るとリンパ球やマクロファージが、攻撃して異物を排除します。これが免疫のしくみ。免疫は体温が高い方がよく働きます。普段はおとなしくしているリンパ球やマクロファージを戦闘モードにするためには温度を高くしないといけないんです。
だから、解熱剤で体の体温を下げてしまったらせっかく戦闘モードになってた免疫が、おとなしくなってしまうんです。だから、いつまでたってもウィルスを退治できない。その間にウィルスがどんどん増殖して、体の細胞が占領されていきます。だから治りが遅くなったり、肺炎なんかのもっとひどい病気になってしまうんですね。
体を温かくして免疫力アップ
じゃあ、どうすればいんでしょう。
体温をあげて免疫力をあげること。そうすればウィルスを早く退治できます。体をあったかくして休むことです。厚着をしたり、お風呂に入ってあたたまるのもいいです。
僕の場合は寒気がする。と思ったら、首巻、腹巻、パッチ(ももひき、スボン下)、厚手の靴下を着用します。家の中でも防寒仕様です。パッチや腹巻は格好悪いと思ってる人はいると思いますが。かっこつけても病気になったら意味がありません。それに、いちど使うと手放せなくなります。これ本当です。パッチの温かさは病みつきになります。
温かくしても、汗をかいて冷えてしまったら余計に風邪をひいてしまいます。汗だくになならないように調整しています。汗をかいたり、体温をあげることは体力が消耗します。疲れ具合によっては逆効果になることもあるんですね。
健康法って、その場面、その人で使える時と使えないときがあるんですね。
体力が落ちてるときは薬を使って一時的に炎症を抑えるのも仕方ないと思います。
漢方でパワーアップ
体を温かくしてもそれでもダメな時は、葛根湯(かっこんとう)を飲みます。というより、僕は「あっ、寒気がする。ヤバイ」と思ったら体を合叩くするとともに葛根湯を飲むようにしてます。
葛根湯は漢方薬です。葛根湯には体温をあげる効果があります。だから風邪のひき初めに効果があるといわれています。肩こりにも効果があるという人もいます。肩こりは結構の悪さや体が冷えて筋肉が固まってるときにおこりやすいので、体を温かくして血行をよくしたら治りやすくなるということなのでしょう。
僕の場合は風邪を治すために飲んでます。
体温が上がると免疫力があがるので治りやすくなるというわけです。
西洋医学の薬と違って漢方は即効性が弱いので、葛根湯を飲んだからと言ってすぐに治るわけじゃありません。でも風邪薬では風邪を治せないんですからほかの方法で早く治る方法を試すしかありません。
でも、なにも飲まない時よりは治りが早いように思います。
僕が飲んでるのはクラシエの葛根湯ですが、人によってあうあわないがあるみたいなので、いろいろ試してみるといいと思います。
葛根湯が使えない人
体力の落ちてる人。胃腸の弱い人。妊婦。高血圧、心臓病、腎臓病の人は辞めといた方が良いみたいです。
高熱が出てるときは効きません。というより、すでに体温が上がってる状態では意味ありません。だから葛根湯は「ひき初めに飲むのがいい」って言われるんですね。
体温が上がるということは、体力が消耗する琴にもなるので。お年寄りや子供、体力の落ちてる人は逆効果になることがあります。心配な人はお店の人に相談してみてください。
漢方と薬は使い分け
どうしても明日の仕事は休めない、症状をおさえないといけない。というときは薬を飲むのはありだと思います。社会でて暮らしていると、一時的に症状をおさえないと迷惑がかかる、仕事ができない。ということはあります。そういう時は僕も薬は飲みます。
家にいるときは体力の出る物を食べて体を温めて治すようにしています。
インフルエンザなんかの恐ろしい病気になることもあるので、熱が出たら早めに医者に診てもらうのもいいと思います。
要するに、どちらか一方が良くて、一方が悪い。ということではなく。臨機応変に使い分けするのがいいんだと思います。
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