歳をとると物覚えが悪いのはなぜ?記憶の不思議サイエンスZEROで紹介

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歳をとると物覚えが悪くなる。
だから仕方ないとあきらめてませんか?
でも、あきらめることはありません。年をとっても記憶力が衰えるのを防ぐ方法はあるんです。

サイエンスZEROでは記憶はどうやって覚えるのか。
どこで生まれて、どこに保管されるのか紹介されました。
NHKサイエンスZERO

脳には海馬と大脳という部分があります。それぞれの役割を知ると記憶の正体がわかります。
どうすれば記憶力の衰えを防ぐことができるんでしょうか。

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記憶の正体

記憶は海馬で作られる

脳には海馬という場所があります。
記憶や感情をコントロールしてると考えられています。

海馬には場所細胞と時間細胞があることが分かって来ました。ネズミを使った実験によると。新しい場所に行くと場所細胞が活動して、その場所を覚えようとします。でも体が休んでるときも場所細胞が活動してるんですね。体はその場所にいないのに、過去に通った場所を海馬の中で再生してるんです。そうして何度も再生が繰り返されると、記憶として残るようなんですよ。

新しい記憶は海馬で作られているんですね。

 

記憶が作られる場所と保管する場所は違う

新しい記憶は海馬で作られますが、記憶がずっと海馬にあるわけじゃありません。
海馬の脳細胞は10億個ほど。いずれは記憶でいっぱいになってしまいます。

そこで、海馬にある記憶を大脳に移してしまいます。大脳には1000億個の脳細胞があるといわれています。海馬よりももっと大きな倉庫に保管するんですね。

大脳に移した記憶は、海馬から消えてしまいます。そしてまた新しい記憶を覚えるんです。

サイエンスZERO

寝ることが大切なわけ

記憶の海馬から大脳への移動は、寝ている間に行われます。
体が寝ている間も脳の中では働いてるんです。体の外から情報が入ってこない時間帯に記憶の移動をやってるんですね。

だから睡眠はとても大切なんです。
寝る時間が少ないと、大脳に記憶できにくくなるんですよ。

頭を使って勉強したり記憶した後は、じっくりと休んで脳に記憶を覚えさせる。
そうしないとすぐに忘れてしまいちゃいますよ。

 

年を取ると物覚えが悪いわけ

海馬の記憶を大脳に移す作業と”神経新生”が関わっていると考えられています。

神経新生とは脳の中では神経が新しくできること。かつては「脳神経は年を取ると新しくはできない」なんて言われてましたが。その考えは間違ってたんです。

歳を取ると新しくできる神経が少なくなります。
だから物覚えが悪くなるんです。

でも、歳をとっても神経を作ることはできるんです。
「運動をすること」

ネズミを使った実験ではすでに証明されています。
運動をさせたネズミと普通に暮らしたネズミ、運動させないネズミを比べると。
普通のネズミは記憶を大脳に覚えるのに1ケ月かかりました。
運動しないネズミは1ケ月たっても覚えられなかったんです。
運動させたネズミは1週間で終わりました。

分子的、細胞的には人間とネズミはほとんど同じ構造なので、ネズミで起きる神経の働きは人間でも起こると考えられています。

つまり。運動することが記憶力を高めることになるんです。
逆に運動しないと記憶力はどんどん悪くなります。

だから寝たきりになるとますます物覚えが悪くなってしまうんですね。

 

まとめ

 

最新の研究では、記憶は海馬で作られ大脳へ移動することが分かってきました。
記憶は大脳で保管されることでずっと、覚えていられるんです。
海馬から大脳への記憶の移動は寝ている間に行われます。
つまり、ずっと起きたまま勉強しても覚えられないってことです。

歳ととると覚える能力は衰えます。それは脳神経を作る速度が遅くなるから。
でも、体を動かして運動すると脳神経神経ができやすくなるんです。

つまり、運動すると物覚えがよくなるんですね。

 

 

 

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