ブラックな経営者の傾向・目立つ経営者は危険

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2014年に話題になった「たかの友梨ビューティクリニック」の問題。
当時は有名な会社もブラックだったんだ、くらいの感想しかありませんでした。
でも最近、キャリコネ転職サービス のニュースを読んでおどろいたことがあります。

「たかの友梨」は労基法(労働基準法)を無視していたということ。

36協定(さぶろくきょうてい)を知らなかったんじゃないか、ということ。

すでにネット上でも何度が取り上げられてる話題ですが。

あらためて考えてみると、マスコミによく登場する名物社長って結構危ない人も多いんじゃないかって思うようになりました。
他にもテレビで話題になった経営者は何人もいます。
そんな人たちを見てると、ブラック企業の経営者にはおおまかな特徴があることが分かります。

 

 

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たかの友梨が無視した36協定とは

 

たかの友梨がしゃべったとされる言葉。

「誰も知らないでしょ、36(サブロク)協定なんてね」

 

36協定(さぶろくきょうてい)とは、労働基準法で決められた内容。
1週40時間を越えて働かせる場合は、労働組合(ないときは労働者の代表)と、会社(雇っている側)が書面に残る形で協定をむすばないといけないことになっています。

つまり、一週間に働ける時間は40時間と法律で決められており、それを超える場合は労使で合意しないといけないのです。

でも、何時間でも延長していいわけではありません。上限はあります。

協定を結ばずに週40時間以上の労働をさせた場合は法律違反となります。

どうやら、協定を結ばずに長時間労働させていたようですね。

もちろん。36協定を結んでいても、実態がないがしろになってる会社もあります。

組合運動の盛んだった1970年代よりもあとにできた会社は労働組合がなかったり、あっても形だけのことも多いので経営者のいいなりという会社は多いでしょう。労働組合には問題も多いですが、経営者にブレーキをかけ法律を守らせるという役割があったころも見逃せません。

いくら法律があっても、法律違反の実態が会社の外に知られなければやりたいほうです。

「経営者の考えが法律よりも大事」

という外から見るとおかしな世界が、当たり前の世界として通用してしまうのです。

しかも、

「労働基準法にぴったり沿ったら絶対成り立たない。潰れるよ、うち。それで困らない?」

と法律違反を正当化してます。

労働基準法を守ったら会社がつぶれる。なんて本気で言ってるのでしょうか。
会社がつぶれるから法律を守らなくていいというなら、違法行為はやりたいほうだいじゃないですか。

自身はハワイにキャッシュで購入した10億円の別荘を含め、3件の別荘を所有して贅沢な生活をしていたのです。

結局、ワンマン経営者の身勝手な理屈にしか思えません。

 

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従業員のためといいつつも実は自分のため

 

たしかに会社が潰れたたら従業員の生活が困る。
だから、何があっても会社は残さないといけないというのは一理あります。

でも。

ブラック企業が存在しつづければ肉体的、精神的に病んだ人が量産されます。

社員のためと言っていても、そういう会社はいざとなると社員には冷たいものです。
いずれその人たちは会社を辞めるでしょう。
そんな状態では就職活動もろくにできません。

それならば、また満足に動けるうちに就職活動したり、
別の人生を選ぶほうがはるかにマシです。

それに会社は普通に経営してても倒産することはあります。
そのときは「法律守ったら会社つぶれるよ。だから守ってなんかいられない」
という甘ったれた言い訳は通用しません。

結局、「社員の生活のために労働基準法を無視してでも経営している」
というのは経営者の身勝手な言いわけなわけです。
守りたいのは従業員の生活ではなく自分なのではないでしょうか。

ではそんな経営者がいる会社に入らないためにはどうすればいいのでしょうか。

法律無視も平気でやる経営者にはある特徴があるように思えます。

 

ブラックな経営者の傾向

 

・テレビやマスコミに出たがる。

 

 マスコミに出るといっても会社の事業内容や商品の説明をしたり、
経営内容や哲学についてインタビューを受けているのとは違います。

カチンコ

ここでは個人として目立ってる人を意味します。

わがままな経営者というのは、自分の存在をアピールしたがる傾向があるように思います。
自己顕示欲が強いということではないでしょうか。
自分の主張が強い人は、力を持つと人の意見を聞かなくなることがあります。
自分なりのルールを作ってしまうこともあります。

テレビのバラエティー番組に出ていた経営者の多くが、
その後不祥事を起こしていることからもわかると思います。

全国的に有名じゃない会社でも、ローカル放送に出ている人もいます。
気になる会社があればその経営者がその地域でテレビ、ラジオ等に出演していないか調べてみましょう。

個人でブログ、SNS(匿名なことが多いので分かりづらいですが)を公開していることもります。
自慢そうに書いてたらヤバイです。
その企業のHPに経営者がテレビ出演・マスコミ出演したことを載せてたら注意しましょう。もちろん会社や商品の紹介のために出演するというのとは別です。

 

・派手な私生活を公開するのが好き。

収入の多い人が贅沢をするのは悪いことではないでしょう。
儲けている会社の経営者が高収入なのはあたりまえ。人にはそれぞれの立場にあったふるまいが求められると思います。

でも、限度や節度があると思います。
ひとに見せびらかす必要はないんじゃないでしょうか。

もちろん、人はよくても単に目立ちたがり屋、派手好きの人もいるので一概にはいえません。
特にマスメディアやネットで公開するようになったら危ないかもしれません。

大金

 

・名声を求めたがる

 

人はお金を手に入れると、次に人に認めてもらうことを求めるといいます。

人間の欲として有名なのは「食欲・性欲・睡眠欲」。
これを「生理的欲求」といいます。
マズローという心理学者が考えた説がもとになっています。
これらは人が生物として生きて子孫を残すために必要な欲です。
現代社会では「お金が欲しい」というのもそれに含まれるかもしれません。

生理的欲求が満たされると、その状態を失いたくないという「安全欲求」が生まれます。

それも満たされたとすると「尊重欲求」(尊厳欲求・承認欲求ともいいます)が生まれます。

人に認められたい。尊敬されたい。という欲です。
そのこと自体は全ての人間が持つものなので悪いことではありません。

日本ではなじみがないですが、欧米では実業家が寄付をしたり慈善団体を作って活動をしています。
金銭的余裕のある人が行うのは問題ないと思います。
それを偽善者というのは貧乏人の僻みですが、今考えてるテーマから外れるので触れません。

でも、不相応な名声を求めるのは問題ではないでしょうか。

企業の経営者が政治家になろうとしたり、
中小企業の経営者が大企業並みの寄付や慈善活動をしていたら
「行き過ぎた名声」を求めていると思ったほうがいいかもしれません。

確かに金持ちは世のためにお金を使ってくれたほうがいいと思いますが、
社員を苦しめては意味がありません。

 

まとめ・成功しても謙虚さを失わない人でいられるか

 

法律を守らなかったり、人の意見を聞かないわがままな経営者には、
おおまかなパターンがあるように思います。

結局は、大成功しても謙虚さを失うと人の意見を聞かなくなったり、法律を無視するようになるということでしょうか。
「自分は成功しているから正しい」というわけですね。

こういう人は威勢のいいことを言うのでマスコミもよく取り上げます。

もちろん。これに当てはまらない人もいますし。
上の条件に当てはまったからといて全てがブラックな経営者とは限りません。

他の方法で見分けることができる場合もあります。それについては別の機会に書きたいと思います。

でも、頭の片隅にでも残してもらえれば、ブラック企業を見分けるときの参考材料になるかもしれません。

今回引用したニュース記事はこちらにあります。
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