ある日、インターネットをしてると突然「グーグルらしき画面」に切り替わって
「Googleユーザーのあなた、おめでとういございます!(1)件のギフトが当選しました。」
というメッセージが表示されました。
「えっ、なにこれ?」
と思って読んでみると
クイズに答えるとギフトがもらえる
という内容でした。
グーグルの創設者は?というクイズには要注意
ちなみにそのクイズは3つあります。
質問1
「Googleの創設者は?」
Bill Gates
Mark Zuckerberg
Larry Page
の三択。
答えはLarry Pageです。
Bill Gatesはマイクロソフト、Mark Zuckerbergはフェイスブックの創設者ですね。
質問2
Googleの本拠地はどこ?
USA
England
Russland
答えはUSA
質問3
Googleが創立された年は?
1998
2012
2014
答えは1998年。
クイズの答えまで書いてしまいましたが、と
ころがこの画面はGoogleが用意したものではないんです。
偽物です。
グーグルになりすました詐欺サイトだった!
「Googleメンバーシップ・リワード」と名乗るこのサイト。本物のGoogleではありません誰かが勝手にGoogleを名乗って表示させているんですね。
フィッシング詐欺サイトです。
クレジットカードなどの個人情報が奪われる
このクイズに答えていくと、数百円という信じられない格安でスマートフォンなどの商品が購入できると表示されます。ここで購入手続きをすると。
名前、住所、クレジットカード、メールアドレス、パスワードなど、個人情報の入力画面になります。
だけど商品は届きませんから、絶対入力してはだめです。
どうやらこの種類のサイトはたくさんあるらしく、パターンもいくつか報告されています。閉じたのに、別のサイトを見てたらまた出てきた。なんてこともあるようです。
商品も今回はiPad、Galaxyでしたが、iPhoneなどが表示されるときもあるようです。でも実際には商品は届きません。
ウィルス対策のソフトを入れていても完全には防ぐことが出来ません。GoogleChromeやSafariでも対策をすすめているようですが、すべてのサイトで対策ができるまでにはどうしても時間のずれがあります。
応募してもいないのに勝手に「当選した」と連絡が来るのは怪しいです。
ユーザ登録してサポートを受けてるなら別ですが、googleのような大企業が一個人に直接連絡を入れてくることなんてありえません。
グーグルのメンバーサイトにログオンしてもいないのにウェブ画面でいきなり「当選しました」なんて表示するはずもありません。
数百円でiPhoneが購入できるものありえませんし。
Googleからのプレゼントが商売敵の「iPhone」なのも変です。
そもそも、URLがgoogleのものじゃないし。明らかに別人が勝手に名乗ってます。
口コミはいくらでも捏造できる
このサイトには当選者のコメントらしきものも載ってますね。
ちゃんと商品が届いたという書き込みがいくつも並んでます。
「他の人も当選してるんだから、私も応募して大丈夫」と思うかもしれまません。
でも注意してください。
ネット上の口コミなんていくらでも作れます。
口コミがあるから正しいとは限らないんです。
詐欺サイトにあるのですから、このコメントも作られたものでしょう。
カウントダウン表示があるものは怪しい
「あと00分00秒です」というカウントダウン表示があると焦ってしまいますよね。でもそれは、見る人をせかせて冷静な判断力を奪うための「しかけ」です。サイトを作った人はわざとあわてさせて、冷静な判断をさせないようにしているのです。
カウントダウン画面があっても惑わされてはいけません。むしろカウントダウン画面のあるものは詐欺サイトと思って相手にしないことが大切です。
偽物になりすますサイトが増えている
この手のサイトは形を変えていくつも表示されます。
似たような例としては、NTTやJP日本郵便になりすますものもあります。こちらは本物のJPのサイトで注意するようによびかけています。
見に覚えがないのに「当選した」とか、自分の使ってる対策ソフトとは違うところから「ウィルスに感染しています」と警告されたり、うますぎる話には裏があると思いましょう。
もし運悪く個人情報を入力してしまったら、最寄りの消費者センターに連絡してどうしたらいいのか相談してみましょう。消費者センターは全国にあって、ネットで検索できるので連絡先も分かると思いますよ。
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