会社勤めをしてると、サービス残業やらされることってありますよね。
企業のブラックが進んでサービス残業も問題になることがありますが。
ここでは明らかなサービス残業とは分からない。
本人もなんとなくやってたり
気が付かずにやってるサービス残業について紹介します。
俺はサービス残業やってないよ。
というあなたでも、知らない間にやらされてるかもしれませんよ。
会社によっては就業時間を都合のいいように解釈して。
少しでも多くの時間、あなたを働かせようとしています。
知らない間にサービス残業させられてる。
そのしくみとなどんなものでしょうか。
隠れサービス残業あれこれ
端数切捨て
よくあるのが端数を残業に含めない。というやつ。
現在の会社ではパソコンで勤怠時間を管理しているところも多いでしょう。
入力時間が5分きざみとか、10分きざみになってることがあります。
10分きざみだと。10分未満は切り捨て。
というところも珍しくありません。
つまり。
17:00が就業時間の終わりだとしても。
17:09まで働いても残業にならない。
というパターンです。
1日あたりにするとたいした時間でないので、
ついおろそかにしがちです。
「まあいいや」って思ってしまうんですね。
でも9分の残業を1年で200日続けたらどうなるでしょうか。
9×200=1800分。つまり30時間になります。
もしあなたの時給が2000円だとしたら。
2000×30×1.25=75000(円)
7万5千円のソンになります。
正社員なら時給2000円より多いはずですよね。
実際にはサービス残業は10万円近くになる場合も考えられます。
上の計算で1.25かけてるのは
労働基準法では時間外労働では25%割り増しにしなさい
と決まってるからです。
この25%の割り増し分を含めた延長時間分の支給額が、残業手当になります。
25%割り増しが付いてない場合は法律違反になります。
普通の会社ならちゃんと計算してると思います。
気になる人は本当に25%割り増しになってるか計算しましょう。
似たような例は、朝は8:00から始まるのに7:55分から仕事をしていることもあります。
朝礼・体操の時間は含めない
就業時間は8:00からなのに7:40分から体操を始めて朝礼を行うパターン。
もちろん。全員強制参加。
8時からだと思って、8時ちょうどに職場に行くとえらい目に会います。
(いくらなんでも時間ちょうどに職場に付くのはお勧めできませんが)
体操のないところは、朝礼を早めにするところもありますね。
就業規則では8:00からになってるのに何で早めに出て体操をしてるんでしょうか?
会社の言い分は
「8:00から仕事を始めるため」
なんですね。
ここでいう仕事とは。
生産活動、業務をやってる時間のこと。
仕事=生産活動
ここでいう生産活動とは
工場だと製造に従事してる時間。
営業、事務、研究だとそれぞれの持ち場で働いてる時間ですね。
それ以外の雑用的なことは仕事時間に含めない。
体操や朝礼は仕事じゃない。
という考え方です。
これ。けっこう勘違いしてる人多いです。
就業時間というのは、生産活動してる時間だけじゃないんです。
本来の就業時間とは会社で働くために雑用も含めた必要な時間が就業時間なんです。
でも、体操している間は仕事をしていない就業時間に含めないと思ってる人は多いです。
ブラックな会社じゃなくても、普通にやってます。
最高裁の判決では「会社が作業服・制服の着用を義務つけているなら、会社内で作業服に着替える時間も就業時間に含める」という判決が出たことがあります。
さすがにそこまでしろと会社に要求するのは気が引ける人は多いと思いますが。
体操、朝礼も会社が全員参加を強制してるなら、立派な仕事時間です。
似たような例には、掃除や後片付けの時間は就業時間に含めない。
という例もありますね。
会社の常識を疑う
会社のみんながやってると。
それが当たり前になって、だれも疑おうとしません。
会社というのは驚くほど閉鎖的な組織なので。
中にいると何が正しくて間違ってるか分からなくなってくるんですね。
企業の不正がなくならないのも、内部ではそれでまかりとおってしまうからなんです。
そうなたないためには。
普段から会社の常識が本当に正しいのか疑問に思って自分の頭で考えることです。
労働基準法(労基法)や労働安全衛生法(安衛法)は、働く人の権利を守る法律なのでその内容を理解することも必要になります。
では、会社がサービス残業を強制していると思える場合。
どうすればいいのでしょうか。
日本人は会社に奉仕するのが当然。
と考えてる人が多いので、言ってもなかなか受け入れられないこともあります。
個人が問題提起しても軽くあしらわれるでしょう。
従業員がまとまって交渉しないと無理です。
そのためには、まともに活動してる労働組合があればいいのですが。
最近ではそれも珍しいかもしれませんね。
今では労働組合はすっかり遺物みたいになってますから。
それも企業や経営者達の作戦なんですけどね。
自分達では判断できにくいときは労働基準監督局に相談しているといいでしょう。
まとめ
こまかく見ていくと意外とサービス残業してる時間というのは多いです。
会社に雇われてるなら少しくらいは仕方ない。
1日10分や20分のサービス残業なんてかわいいものさ。
と思うのは自由ですが。
長い目でみると損するのは従業員。
そういう雰囲気が社蓄を育て、やがてブラック企業となるきっかけかもしれません。
結局、小さなところでも残業代をケチる会社は
他の部分でも人件費や経費ケチってます。
最終的にしわ寄せがくるのは従業員なんです。
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