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水を飲むと基礎代謝が増えて痩せる?その落とし穴とは

水を飲むと痩せる。って聞いたことはありませんか?

本当なんでしょうか?

残念ですが水には痩せる成分は入っていません。確かにミネラル豊富な水もあります。でもミネラルが多いからといって痩せるわけではありません。ダイエット中に不足しがちになるミネラルを補充するためにミネラル水を飲むんですね。

ミネラル水とダイエットについては詳しくはこちらの記事をご覧ください。
 →ダイエットには中硬水のシリカ水がいい理由

 

水を飲むと基礎代謝が上がる。
だから痩せる。

と聞いたことはありませんか?

確かに基礎代謝をあげるだけでもカロリーは消費できます。

ところが、これにも落とし穴があります。基礎代謝を上げる目的で水を飲んでも痩せないばかりか、逆に増えることもあります。病気になる可能性も高くなります。

どういうことなのかお話しします。

 

目次

水を飲むと基礎代謝があがる?その理由

 

なぜ、水を飲むだけで基礎代謝があがるといわれるのでしょうか。その理由はドイツで発表された研究結果にあります。ドイツ栄養研究所のボッシュマン博士が発表しました。

健康的で標準的な体重の男女14人を対象に実験したものです。水を0.5リットル飲むと、10~40分後にエネルギー代謝が30%も上がったのです。

だから、水を飲むと基礎代謝が上がると言われるようになりました。

水を飲むと基礎代謝が上がる=基礎代謝が上がるとカロリー消費が増える=痩せる

という三段論法です。

でも、この理屈には無理があります。その理由はこうです。

 

・水を飲んでも一時的にしか基礎代謝は上がらない。

10~40分後に基礎代謝はピークになりました。ピーク時の値が30%です。つまり。

ピークを過ぎると代謝はもとに戻る

のです。

水を飲んでも一時的に代謝があがるだけ。基礎代謝はずっと上がっていないと意味がありません。一時的に代謝を上げるなら歩くだけでも上がります。

 

水を飲むと体が冷える

水を飲むと代謝が上がる理屈はこうです。体温より低い温度の水を飲むと、体温が下がります。下がった体温を上げようとして体がエネルギーを作った結果、一時的に代謝が上がるのです。

つまり水を飲むと体温が下がるのです。

体温と基礎代謝は関係があります。体温が下がると基礎代謝が下がるのですね。

 

体温が下がっても、その分だけ熱を作ってやればいいのですが。もともと冷え性な人は熱を作る能力が落ちています。よけいに体が冷えて代謝が落ちてしまうのです。

水が冷たいほど体も冷えます。
特に朝は体の働きも鈍いです。

朝から冷たい水を飲むと刺激でシャキッとするかもしれませんが、体を冷やしてるのです。代謝を上げたい人や冷え性で悩んでいる人は、冷たい水は飲まない方がいいです。

 

ドイツ人のデーターは信用できるのか?

べつにドイツ人が信用できないという理由ではありません。博士もまじめに研究したと思います。でも、ボッシュマン博士の研究は平均的なドイツ人を対象に行いました。

ドイツ人と日本人の違いはなんでしょうか?

体の大きさが全然違いますね。ドイツ人は平均的なイギリス人よりも体格がいいです。平均的なドイツ人といっても、日本人に比べればはるかに体格がいいのです。

平均身長を比べても全然違います。

平均身長(cm) 男性 女性
ドイツ人 181 168
日本人 170.7 158

 出典:Human height

ドイツ人女性でも日本の平均的な男性と同じくらいの身長があるんです。
平均身長で10cm違うと体感的にはかなり違います。

体格が違うということは何が違うかというと。

筋肉の量が全然違う

のです。

体の中で熱を作っているのは筋肉です。
つまりドイツ人は日本人よりも熱を作る場所が多いんです。

しかもダイエットを気にするのは女性が多いですよね。あなたは平均的なドイツ人に体格で勝てますか?

女性が冷え性で悩む人が多いのは筋肉が少ない分、熱を作る能力が不足しがちになるからなんです。

 

ドイツ人なら熱を作る筋肉が多いので、水を飲んで体が冷えても体温を上げることができます。だから代謝が増えます。

でも筋肉の少ない日本人女性が水を飲むと逆効果になるかもしれません。水の冷たさに体が負けて体を冷やしてしまいます。

 

代謝を上げるために水を飲むのは筋肉の少ない人には意味がないばかりか逆効果なんです。

 

 

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