国会議員の資産公開制度は意味がない

衆議院は4月2日。2017年10月に当選した衆議院議員の資産等を公開しました。

新聞紙各社やニュースサイトがこぞってとりあげて、どの議員がいくら持ってるなどと書きてています。

ついつい資産の多い人に目がいく人も多いと思います。

安倍総理が1億396万だとか、麻生副総理が4億8682万円だとか。多すぎるって思う人もいるかも知れません。でもその人達ってもともと資産家だし、そのくらいあるでしょう。安倍家全体ではもっとあるはずです。

でも政治家の資産を知ることって大事なんでしょうか?

単なる野次馬根性。
ヒガミ、妬みじゃないでしょうか。

資産公開して不正を摘発できたことってありましたか?

なんでこのようなことをしているんでしょうね?

1992年に成立した資産公開法によるとこのようになってます。

国会議員の資産の状況等を国民の不断の監視と批判の下におくため、国会議員の資産等を公開する措置を講ずること等により、政治倫理の確立を期し、もって民主政治の健全な発達に資することを目的として1992年に制定された日本の法律である。

出典:ウィキペディア

ウィキペディアの説明も分かりづらい。法律の条文そのままなかんじです。

要するに、

国会議員が不正な蓄財をしていないか国民が監視するため。

といいたいのでしょう。

でもね。誰がいくら持ってるかなんてどうでもいい話ですし、資産と政治家の資質とは関係ない。

もともと資産家の出身なら資産が多いのは当たり前だし。不正に蓄財したものなら分かるようなところにおいてあるはずがない。

まったく意味がないばかりか。何のために公開してるのか理解できません。

国会議員が資産ゼロなんてありえない

それに公開された数字自体に意味がないのをご存知でしょうか?

資産が公開された人の中に資産ゼロの人が70人近くいます。

公開された465人中約70人が資産ゼロなんて、国会議員って貧しい人の集団なのでしょうか?

仕事を持ってるいい歳した大人が資産ゼロなんてありえません
普通のサラリーマンでもいくらかはあるはずです。

有名人では

希望の党代表の玉木雄一郎。
自民党の小泉進次郎。

は資産ゼロ。

立憲民主党は56人中16人が資産ゼロ。
日本維新の会も11人中5人が資産ゼロ。

党首クラスでは
立憲民主党の枝野幸男の132万円も低すぎる。

20代の若手ならともかく、代表まで務める人が132万円でどうやって生きていくんでしょうか?将来の設計はどうなるんでしょうか?

ごまかしてるとしか思えません。

資産ゼロのからくり

こうして不自然な資産ゼロが続出するにはもちろんワケがあります。

公開の対象になってる資産はこのように定義されています。

・土地:固定資産税のかかる宅地、田畑、山林など。
・建物:固定資産税のかかる建物。
・預貯金:普通預金、当座預金は含まない。定期預金のみ。
・現金は含めない。
・有価証券:資本金1億円以上の会社、上場企業の株。国債、地方債、社債など。額面なので時価ではない。

・上記全て本人名義のもの。

資産ゼロのカラクリもうわかりましたね?

普通預金は資産じゃない

信じられないことですが、普通預金は資産に入ってません。

一般人なら土地や家以外で資産といわれたらまっさきに普通預金の金額を想像しますよね。

預貯金といいながら普通預金が入ってないなんて詐欺です。

普通預金を資産をして数えないなんて、最初からごまかしの魂胆がミエミエです。どう考えてもおかしいです。

出入りのある普通預金でも、例えば12月31日の資産額と限定すれば把握できるはずです。

確定申告はそうやって日を決めて申告しているんですから、国会議員だって出来るはずです。できないというのはやる気がないからです。

それに、いい歳した大人なら定期預金ぐらいするでしょう。もちろん、定期預金はあまり利息がつかないから株や投資信託を買う人もいると思います。

50代60代のいい歳した大人が預金も有価証券もゼロというのは、おかしいですよね。将来どうやって暮らすつもりなのでしょうか?

計画性のない人、将来のことを考えない人に、国の将来を考える国会議員が務まるのか疑問です。

資産は本人名義のものだけ

どんなに土地や家を持っていても、親の名義なら議員本人の資産とは数えません。若手議員の資産が少ないのはこれで説明できるかもしれません。配偶者や兄弟の名義にしている人もいるでしょうね。

もちろん賃貸物件に住んでいれば資産ではありません。

確かにいちいち親や家族のものまで数えていたら大変です。最近は家族でも遺産相続でモメる時代です。家族のものだからといって本人が自由にできるとは限りません。

でも公表したくない資産があれば簡単にごまかせることにもなります。

国会議員は高級とりだが支出も多い?

国会議員は蓄財できないほどやりくりが厳しいのでしょうか?

衆議院議員の月給は129万4000円。さらにボーナスが6月に260万円、12月に290万円。

つまり年収は2132万8000円ほど。

さらに900万から1200万円ほどが政党から補助があるそうです。政党助成金というやつです。

国会議員は確かに高給取りです。でも、個人的に雇ってる秘書の給料、事務所の職員、事務所の家賃、選挙に必要な人件費などを支払ってます。国や党が払ってくれる部分もありますが、それだけでは足らないので国会議員も払ってるそうです。

だから国会議員は蓄財できないんだよ。という意見もあるかもしれません。

だからといって資産ゼロはやりすぎでしょう。家族を持ってる人もいると思います。親の家か賃貸物件に住んで、財産はすべて普通預金で管理しているのでしょうか。

若手議員ならそういうこともある知れませんが、中高年の議員がそれをやってるとシラケます。

なぜ少なく申告したがる人がいるのか

普通ではありえないゼロ回答が続出する原因はなんでしょうか?

お金をたくさん持ってるのは不正をしている。という決めつけがあるのかもしれません。

でもそれって「金儲けは卑しい仕事」という儒教の教えに染まってますよね。

日本人がお金儲けをはしたないと考える原因は江戸時代に広まった儒教(朱子学)の影響なんです。

だから日本ではお金儲けに成功すると後ろ指をさされます。まっとうに稼いでいてもです。

さらに日本人特有の妬み・ヒガミも入っていると思います。

努力している人がまともに評価されないのが日本の社会。逆に自己犠牲になる人が称賛される。

だから政治家はお金を持っていてはいけないと決めつけているのではないでしょうか?

政治家には清廉潔白さが求められます。これも儒学者がよく使う言葉です。

でも資産の多い少ないとは別問題です。もともと資産家なら資産は多いでしょうし。不正なことをして蓄えたお金をわざわざ申告するはずがありません。

資産ゼロ=信用できない議員

資産がゼロ、あるいは100万とか200万とか少ない数で公表する人は庶民派だとアピールしたいのでしょうか。

少ない資産だと思わせるために公開されないところに資産を移したとしか思えません。

そこまでして格好つけてどうするのでしょうか?

それで有権者を騙せると思ってるのでしょうね。でも騙される人がいるのも事実なんですよね。

国会議員の資産公開といっても、すべてを公開しているわけではありません。普通預金や現金は公開しなくてもいいのです。

まさか現金で何千万円も持ってる人はいないかもしれません。

でも世の中には金庫で大金を持ってる人もいるくらいです。普通預金なら口座をすべて合わせれば、数百、数千万持っている人もいるでしょう。

それを公開せずに資産を公開していますという精神がおかしいですよね。資産ゼロと公表する人は嘘つきの始まりではないでしょうか。

無駄なことをやってる暇はないはず

国会議員の資産公開制度には意味はありませんよね。

それをとりあげて、いちいち話題にするマスコミも浅ましいです。そんなことでしか人を評価できない人は、人を見る目がないのです。

資産の大小よりも、その人が何をしているのかが問題なんですね。

人のあげあしをとって貶めることばかりして大事な問題を議論しません(議論させたくないのかもしれませんが)。政治家やマスコミには日本を良くしようという考えはないのでしょう。

そんな無駄なことに時間と手間を費やさずに、真面目に国の問題に取り組んでほしいです。