裏十則とは現代サラリーマンの生き方を表現してる?

 

電通には鬼十則という社訓があるのは有名です。
では、裏十則は知ってますか?

もちろん正式な教えではありません。
でも電通の社員が作って一時期出回ったらしいのです。

その裏十則が今注目されています。

なぜでしょうか。

裏十則にはサラリーマンの生き方が表現されてるみたいなんですよ。

 

裏十則が出たいきさつ

これは電通に勤めていた吉田望氏人が1988年ごろに鬼十則のパロディーとして作ったものだそうです。吉田氏以前に裏十則のもとになるものは先輩方が作ったものはあったようです。それを面白おかしく手を加えて完成させたのが裏十則なんですね。吉田氏は裏十則を面白半分で会社の仲間に渡しました。すると労働組合のビラ(一枚で完結する新聞のようなもの)に載ってしまったんですね。

社内で話題になっただけでなく会社は激怒しました。そりゃあ、組合のビラは会社も読みますからね。ふつうは会社が読む前提で作ります。でも会社の役員が予想以上に激怒してしまったのでしょう。ジョークが通用しなかったようです。

それにしてもこれを載せる組合の人も勇気ありますね(笑)。

その後、作者も忘れていたそうですがネットに流出して再び注目されるようになったということのようです。

吉田氏は「官僚的になっていく組織や自分に対する自嘲の意味を込めて作った」とご自身のブログで述べています。

 

裏十則

さて会社も激怒するという裏十則とはどんなものでしょうか。

作者である吉田望氏のサイトから引用させていただきます。

1)仕事は自ら創るな。みんなでつぶされる。
2)仕事は先手先手と働きかけていくな。疲れるだけだ。
3)大きな仕事と取り組むな。大きな仕事は己に責任ばかりふりかかる。
4)難しい仕事を狙うな。これを成し遂げようとしても誰も助けてくれない。
5)取り組んだらすぐ放せ。馬鹿にされても放せ、火傷をする前に…。
6)周囲を引きずり回すな。引きずっている間に、いつの間にか皆の鼻つまみ者になる。
7)計画を持つな。長期の計画を持つと、怒りと苛立ちと、そして空しい失望と倦怠が生まれる。
8)自信を持つな。自信を持つから君の仕事は煙たがられ嫌がられ、そしてついには誰からも相手にされなくなる。
9)頭は常に全回転。八方に気を配って、一分の真実も語ってはならぬ。ゴマスリとはそのようなものだ。
10)摩擦を恐れよ。摩擦はトラブルの母、減点の肥料だ。でないと君は築地のドンキホーテになる。

出典:裏十則 nozomu.net

どう思いましたか?
 
僕はこれを読んで驚きました。
あまりにもよくできてる!
現在のサラリーマンそのもの。
でも、リアルすぎて笑えない・・・

これが1988年ごろにはできていたなんて。
当時はバブル時代ですよね。改めて日本人って変わってないなと思いました。

 

裏十則は現代のサラリーマンのお手本?

 
 裏十則はかなり官僚的というか、「公務員ってこんな感じだよね」と思いますよね。
 
でも、サラリーマンなら「うん、うん、わかるよ」って思う人多いんじゃないでしょか。現代のサラリーマンもこんな感じですよね。会社の種類を問わずに。
僕自身もいくつかの会社を経験しました。裏十則とは現代社会をよく表現していると感じてます。日本の社会そのものかもしれません。
 
確かに会社全体でこういうことやってたらその会社は衰退すると思います。まさにバブル崩壊後の停滞している日本企業そのものかも。
 

会社員の9割は裏十則で動いてる?

 
ただ、会社って凡人の集まりですから。9割の人は裏十則でいいと思うんです。残りの1割の天才が会社を引っ張ってるんですね。
 
だから1割の人たち、経営者や一部の天才は鬼十則で働いてもらっていい。残りの凡人は彼らの邪魔をせずに素直に従うのが会社だと思うんです。
 
もちろん、会社そのものが創造性の高い組織で、凡人なんか必要ないっていう特殊なところはその限りではないと思います。Appleやgoogleとか(僕のイメージです)。
 
でも、製造業にいたら9割の社員は凡人ですよ。というか全員が鬼十則で動いてたら工場は動かせませんから。言われた通りルール通りに働くから安定した品質のものができるんですね。それがISO9000の精神でもあるんです。誰がやっても同じものができるのが理想なんです。
 
工場だけじゃないです。事務系も、営業も、研究ですら裏十則で動いてます。 製造業じゃなく、他の業種でもそうだと思います。今の日本の社会そのものが裏十則なのかもしれません。
 
でも全員が裏十則だったら良くて現状維持。組織をとりまく環境が変化したらついていけませんよね。進歩するために組織を動かすのが一握りの才能ややる気のある人達。鬼十則の精神に近い人なのかもしれません。
 
だから凡人は天才の足を引っ張ってはいけない。彼らに食べさせてもらってるんだから。そのかわり彼らが出世したりいい待遇を受けても妬んではいけない。と僕は思ってます。
 
ところが現実的には裏十則の人の方が出世してる印象ですね。出世には人間関係や印象が大きな割合を占めますから。
 
 

まとめ 凡人は裏十則でいい

サラリーマンの9割は裏十則でいいと思います。そうでないと組織はうまく機能しません。
 
というか、才能のない人、現状認識のできてない人に鬼十則やられると迷惑です。「無駄な仕事に巻き込まないでください」って言いたくなります。そんな経験ありませんか?僕はあります。
でも今の時代は全員が裏十則だと会社は潰れますよね。会社を存続させるためには誰かが鬼十則にならないといけない。それが経営者なんだと思います。
 
もちろんやる気のある人、向上心のある人は自発的に鬼十則やるといいと思います。人の生命を危険にさらさない程度でお願いします。